在日ベトナム仏教徒協会の設立が決定
2014年10月06日付 VietnamPlus 紙

 10月5日午後、日本の首都・東京でベトナム仏教教会理事会・常任副主席ティック・ティエン・ファップ和尚は、在日ベトナム仏教徒協会(第1期:2013-2018年)設立の決定を、会長であるティック・ヌー・タム・チー尼と協会の重責を担う19人の仏教徒たちに伝えた。
 決定の交付式で、ティック・タム・チー尼は、日本で暮らし、働いているベトナム人コミュニティにおいて心を一つにして堅い団結を作り上げることを誓った。また、ルーツを忘れず、ベトナム文化の伝統と民族の特色、風俗習慣をしっかりと理解するため、日本で生まれ育ったベトナムの子供たちにベトナム語の能力をつけさせ、維持し、発展させる。日本に留学して困難な状況にある留学生を支援する。さらに、仏法の研究や精神修行においてベトナム仏教徒を導き、ベトナムの国家や人々を発展させるのに貢献するソーシャルワークに参加し、ベトナム仏教教会が日増しに力強く発展するよう仏事の支援も行う。
 式典では、日本の東京、さいたま、静岡、名古屋の4都市における4つの道場もベトナム仏教教会中央の決定を次々に受け取った。
 決定交付の式典後の発表で、ベトナム仏教教会理事会・主席代行のティック・ティエン・ニョン和尚は、越日両国の仏教の交流の歴史と日本におけるベトナム仏教の発展過程を振り返った。和尚は在日仏教徒協会が二国の間をつなぐ役割を引き続き果たし、ベトナム仏教の発展に貢献することを望んだ。
 式典では東京と名古屋のベトナム人仏教徒たちが、各地から来た僧侶、尼僧、仏教徒に祝賀の踊りと歌を披露した。そのほか日本の太鼓隊の印象的な太鼓のステージが雰囲気を盛り上げ、観客、仏教徒、参加したベトナム人たちに忘れがたい印象を残した。
 在日ベトナム仏教徒協会が誕生に到ったのには、日新窟寺の吉水大智住職の役割とティック・タム・チー尼の疲れをしらない仏事の活動を語らぬわけにはいかない。日本における多数の慈善活動の中で、注目すべきは、2011年3月11日に起きた大地震と津波でのベトナム仏教徒コミュニティの貢献である。
 ティック・タム・チー尼と仏教徒のコミュニティは、3度人々を動員して現地を訪れ、義援金と救援物資を避難者に贈り、命を落とした不運な被災者のために供養を行なった。
 そのほか、惨禍が発生した直後、元ベトナム大使グエン・フー・ビン氏は、吉水大智和尚と日新窟寺の実行委員会と協力し、東北地方から84人のベトナム人の学生、留学生、研修生、ベトナム人同胞を寺まで送り、泊めさせた。
 在日ベトナム仏教徒協会の誕生は、2013年11月11日付けのベトナム仏教教会・理事会決定416号と、2月28日の日本政府の承認に基づき、また同時に日本で暮らし、学習し、仕事をしている多数の仏教徒の願望に応えるものとして、ベトナム仏教教会の新たな発展の画期をしるすものとなった。
 在日ベトナム仏教徒協会が正式に成立したことは、日出ずる国における仏教コミュニティの飛躍であり、越日2国間の文化交流の促進に貢献するものである。同時に、同協会は、日本でのベトナム仏教徒コミュニティを結束させ、団結させ、善に導き、「よき世の中、美しい宗教」を生き、日々より良くなる祖国ベトナムの建設に向かわせるだろう。

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( 翻訳者:坂崎由衣、樋口由里子、渡部文 )
( 記事ID:1061 )