グエン・タン・ズン首相、中国の李克強総理と会談
2014年10月16日付 VietnamPlus 紙

 国営ベトナム通信社特派員によれば、10月16日、イタリアのミラノで行われた第10回アジア欧州会合(ASEM10)のマージンで、グエン・タン・ズン首相は中国の李克強総理と非公式に会談を行った。
 会談において、ズン首相はベトナムの党、政府、国民が(中国との)伝統的な善隣友好関係の維持を重視するとともにこれを深め、健全かつ安定的な発展に向け二国間の包括的な協力の強化を期待していると強調した。
 ズン首相は、双方がハイレベルの会談と交流を維持し信頼を深め、各分野において共に利益を有する協力を促進することと同時に、両国関係のなかで生じた諸問題を妥当に指導し迅速に解決し、越中二国間協力指導委員会第7回会合を早期に開催することを要請した。
 双方は、インフラ建設に関する協力作業グループ、金融に関する協力作業グループおよび両国の領土国境に関する政府レベル交渉団の枠組みにおける海上で共に発展するための協力に関し議論するグループの3つのグループを本格的に実施することで意見が一致した。
 南シナ海問題について、ズン首相は、情勢をこれ以上複雑化させる行動をとらぬよう双方が海上の情勢を円滑にコントロールし、前進的な交渉の枠組みを促進して、越中間の海上問題解決を指導するための基本原則の合意を厳格に実施し、国際法を尊重して、地域と世界の平和、安定を共に維持するよう求めると強調した。
 李克強総理は、中国の党と政府が常にベトナムとの善隣友好、共に利益を有する発展との方針を堅持し、二国間関係のなかで発生した難しい問題を妥当に処理し、両党と両国の健全かつ安定的な発展を共に推進することを望むと強調した。
 李総理はズン首相の提案した今後の両党と両国関係強化を目指した具体的方策について、前向きに回答した。

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( 翻訳者:石井恵梨、高見彩華 )
( 記事ID:1077 )