中部高原の少数民族は邪教「ハーモン」を信じない
2014年10月28日付 VietnamPlus 紙

 10月28日、バンメトート市(ダクラク省)において、中部高原指導委員会は第2安全総局(公安省)と連携して、中部高原の各省における邪教「ハーモン」の現況とそれとの闘争結果を評価し、今後の防止と排除の措置を議論する会議を開催した。
 中部高原指導委員会副委員長チエウ・スアン・ホア中将は、邪教「ハーモン」は実質的には新宗教現象や民間信仰ではなく、だまされやすく、認識不足で捏造や甘言にのったりする人々を勧誘しようとする反動的グループの活動であるとした。
 この邪教は独自の教義を持っておらず、宣伝資料の内容は実質的にはカトリックの教義や戒律である。
 首謀者たちは、信者を引き入れてカトリックの信仰と共に中部高原の少数民族の風俗・習慣・伝統を捨てさせるため、聖母の教えの言葉を自ら編纂し、邪教「ハーモン」に従わせ、社会をかく乱し、人々を引き連れて森に行き、生産活動をせず、貧困と病気の状況が日増しに広がる事態を招いた。
 中部高原の各省は、緊急に調査・分析し、各地での邪教「ハーモン」の活動の実状を正確に評価した。その基礎の上に、各地方は対象ごとに宣伝工作、運動、闘争、処分のうち適切な措置・対策を一斉に適用した。その中では、行方をくらましたり、出頭を避けている人を捜索したり、呼びかけたりするための人員の強化が重視された。同時に、村々でこっそり活動しているグループを徹底的に排除した。
 継続的に宣伝・闘争するため、各省は引き続き村々に根ざした工作グループを維持・展開していく。適切な計画やプログラムを立案するために各機関・単位・組織ごとの役割や責任を明確にし、それを通して基層社会における政治システムを強固にする活動の質を高めていく。宗教の聖職者や村々の中で信頼されている人々の支持を獲得し、邪教「ハーモン」を信仰している人々の管理・教育・教化に参加してもらう。
 各地方は、社会経済の発展、貧困・飢餓の撲滅、新たな農村の開発に関する計画やプログラムをより効果的に実現させ、発生した問題や少数民族からの正当な提言を速やかに処理する。同時に、伝統的な文化・信仰・宗教の価値や活動を保護・回復・発揮する。
 各地方は村々と各機関・単位との間の交流提携活動を効果的に活用・強化し、物質と精神の両面で少数民族の生活の安定向上に寄与し、以前この邪教を信仰していた少数民族の人々の劣等感を徐々に払拭する。
 会議の報告書によると、現在コントゥム、ザライ、ダクラクの3省8県の10社で1758人の少数民族が邪教「ハーモン」を信仰している。 
 この邪教が出現した中部高原の各省は、基層社会まで人員を広げ、宣伝に注力し、大衆に働きかけ、基層の政治システムを強固にし、基層社会における困難や揉め事の解決に関心を持ち、生産を指導し、少数民族の暮らしに配慮する。
 関係する部署は、反動的な輩の甘言や宣伝に反駁し、人々に邪教「ハーモン」の本質を理解させるために、闘争を断乎として展開したり、大衆運動工作を推進したりした。それにより、現在までに中部高原の各省では718人がこの邪教を棄教している。

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( 翻訳者:坂崎由衣、讃井綾香、樋口由里子、渡部文 )
( 記事ID:1129 )