ベトナムにおける酒・ビールの飲酒率は危険な水準にある
2014年10月29日付 VietnamPlus 紙

 アルコール飲料の飲み過ぎは、全世界で220万人以上の死亡者を発生させており、一日およそ6000人以上が命を落としていることになる。
 アルコール飲料の飲み過ぎは、ベトナム国内のみならず世界中で、感染によらない疾病を発生させる主なリスクともなっている。

<飲酒と交通事故>
 在ベトナムの世界保健機関(WHO)の代表である葛西健氏は、同機関の統計によると、ベトナムにおいて飲酒はかなり広まっており、特に男性において顕著だという。推定では、飲酒をするベトナム男性は全体の約70%おり、その内4人に1人は身体に害があるとされる程度(毎日、生ビール6杯に相当)の飲酒をしている。
 国家交通安全委員会の事務局長であるグエン・チョン・タイ氏によれば、運転前に飲酒すると、運転手は興奮して衝動的になりやすくなり、刺激を受けると高スピードを出し、アルコールが脳を抑制することにより運転中に居眠りをしてしまう可能性があるという。
 飲酒は運転時の反応の速度を10~30%まで減少させる直接の原因であり、運転における自制力・反射力や視力を低下させ、視覚とその映像処理・伝達過程に直接悪影響を及ぼし、リスクの増加や交通事故にいたる距離の目測間違いを引き起こす。
 現在、ベトナムにおける飲酒の割合は日増しに増加しており、警鐘を鳴らすレベルに達している。ベトナムの交通事故の70%は飲酒運転によるものだ。特に、交通事故は午後6時から深夜0時までの時間帯に多発している。
 酒の飲み過ぎは性的暴力を含めた家庭内暴力の70%の原因を占めている。
人が多くいる公共の場での飲酒は、飲み過ぎ、酩酊に至るまでに飲酒の量を増やす傾向にある。

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( 翻訳者:田中裕也 )
( 記事ID:1134 )