メコンデルタ各省の高品質米の輸出が急増
2014年11月10日付 VietnamPlus 紙

 南西地方指導委員会によると、今年の初めからこれまでにメコンデルタ各省は高品質米を270万トン以上輸出している。これはすでに輸出した米の総量の52%を占めている。
 2013年の同時期と比較すると、米の輸出量は44%増加していて、今年の初めから今までにすべての地域からの米の輸出額は23.2億ドルに達した。
 ベトナム食糧協会によると、今年最初の10か月間、ベトナムの米の平均輸出価格は前年の同時期と比べて下がっている。
 この困難を乗り越えるためにメコンデルタ各省はPRやマーケティングに力を入れたので、ヨーロッパや北アメリカ、アジア、アフリカの国においてメコンデルタから高品質米を購入する顧客が増えた。そのおかげで米の輸出額は前年の同時期と比べて大幅には下がらなかった。
一方、メコンデルタ地域の高い等級の米の品質は、近隣各国の同じ等級の米と比べて日に日に改善される中、売値はより低いため、外国の顧客に好まれている。
 メコンデルタでは輸出のために供給する米は豊富にある。今年の冬春米・夏秋米・秋冬米は豊作で、総生産量は2430万トンに達した。そのうち70%以上が高品質米、香米で、加工や輸出の需要に十分対応できる米である。 
 過去メコンデルタ稲研究所は、品質が良く、収量が高く、育成地域ごとの土壌に適し、輸出基準を満たす品種数十種類を選抜して掛け合わせることで稲の品質を上げ、農民が耕作に取り組めるよう迅速に供給する努力を行ってきた。
 現在メコンデルタには、3期作(冬春・春秋・秋冬)の耕作地がのべ400万ヘクタールあり、その大部分で高品質米の直播が行われている。
 最近、米輸出取扱業務における制約が徐々に克服され、米輸出企業の専門性が向上し、より責任感を持つようになってきている。
 この他、稲の栽培者や企業の権利に損失を与えるダンピング現象も、限定的になってきている。
 輸出需要に対応するため稲作地をつくる企業は増加しており、メコンデルタさらにはベトナムの米の威信向上に貢献している。

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( 翻訳者:高見彩華、渡部文 )
( 記事ID:1174 )