2015年、ホーチミン市の各企業は26万5000人の採用が必要
2014年12月03日付 VietnamPlus 紙

 ホーチミン市労働市場情報・雇用需要予測センターによると、同市における調査の結果、2015年において各企業は26万5000人の採用が必要になることが分かった。
 雇用需要の多くは機械、建設、IT、経営、サービス業、保健医療、観光、保険・コンサルタントや各電気機器製造や金融・信用・銀行といった分野に集中している。
 具体的には、2015年第1四半期において、各企業は6万人の採用を必要としており、第2四半期は6.5万人、第3四半期は7万人、第4四半期は7万人となっている。そのうち、同市の工業団地・輸出加工区においては約3万人の採用を必要としている(およそ1万人分の新規採用枠と2万人分の人員入れ替え枠)。
 2015年の労働市場の傾向に関して、ホーチミン市労働市場情報・雇用需要予測センターの副センター長のチャン・アイン・トゥアン氏によると、労働市場は質・レベル的には要求を高め、量的には制限していく方向で推移していく。
 国際参入の過程においては、3つの壁が立ちはだかっている。ベトナムの人材が最も関心を寄せなければならないことは、職業技能、外国語能力と工業的スタイルだ。国際参入の時期には多くの雇用機会が開かれるが、労働者には専門知識以外にソフトな技能がより強く求められる。そのため、よりよい雇用機会を獲得するためには、労働者は現段階での労働市場の要求に対応するため、必要な技能を自ら身につけていく必要がある。
 ホーチミン市労働市場情報・雇用需要予測センターによると、今年の同市の労働者市場は安定して発展しており、それに伴い企業間での労働者の移動の割合は平均10%未満に減少した。
 就労経験を持つ労働者の求職需要は、今年は去年から40%増え、求職需要のある労働者全体の85%を占めた。同市の労働市場では経験者や専門的技術を持つ労働者と、新卒者の間で熾烈な競争が繰り広げられている。
 こうした状況の中、各企業は安定した採用のため就労経験を持つ労働者の採用に引き続き集中しており、採用の傾向はますますレベル・技能的により高度の要求をするようになってきて、新卒者が同市で仕事を見つけるのが難しくなっている。
 ホーチミン市労働傷病兵社会局によると、今年、同市は約29万人の雇用に対処しなければならないが、そのうち新卒採用は12万1381人にすぎない。同市の失業者率は今年10月時点で全労働人口のうち4.67%であった。

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( 翻訳者:佐久間凱士、田中裕也 )
( 記事ID:1198 )