ズン首相:「中国とは“協力もし、闘争もする”」
2014年11月19日付 VietnamPlus 紙

 グエン・タン・ズン首相は、ベトナムは中国と誠実な協力関係を築くことを常に望んでいると強調した。
 11月19日午後、国会の全体会議において、グエン・タン・ズン首相は、海洋経済開発目標の実現、祖国の主権防衛、対中対外政策における党・国家の認識などに関するドー・ヴァン・ドゥオン氏(ホーチミン市選出)、ティック・タイン・クエット師(クアンニン省選出)、レー・ナム氏(タインホア省選出)らの国会議員の質問に答え、「ベトナムは一貫して憲法に規定された対外路線を実現している」と述べた。
 「それは、独立、自主、和平、友好、協力、発展であり、対外関係の多角化・多様化、国際社会への主体的・積極的な参画、独立・主権・領土保全・相互内政不干渉・平等、互恵の尊重を基礎とする国際協力、ベトナム社会主義共和国も加盟国である国連憲章および国際条約の遵守であり、そして、友人、信頼すべきパートナー、国際社会の責任あるメンバーとして、国家と民族の利益のため、平和・民族独立・民主・世界の社会の進歩のために貢献していくことである」と指摘した。
 中国が違法に設置した石油掘削装置HD981をベトナムの主権に属する海域から撤収した後のベトナムの党・国家の政策に関するティック・タイン・クエット師の質問に対し、ズン首相は、「ベトナムは、平和・安定・協力・発展・繁栄のため、中国と誠実な協力関係を築くことを常に望んでおり、両国に利益もたらすための16文字の方針(訳注:善隣友好、全面協力、長期安定、未来志向)と4良の精神(訳注:良き隣人、良き友人、良き同志、良きパートナー)の効果的、実質的な実現を希望している」と答えた。
 ベトナムは、中越両国が1982年の国連海洋法条約と両国指導部の合意を尊重するという精神に基づき、海上の主権に関する認識の異なる問題での双方の相違の解決に向け、誠実に協力するよう常に望んでいる。
 ズン首相は、「ベトナムは、世界の各国同様、中国との関係においても、“協力もし、闘争もする”という方針を実施していく。即ち、平和、安定、友好、相互信頼、相互発展のために共に協力しつつも、祖国の神聖な独立と主権、正当な利益を守るためには闘っていく」と強調した。
 中国がベトナムの主権に属する南沙諸島の島々で建設作業をしていることに対するベトナム政府の見解を求めるレー・ナム議員の質問に対し、ズン首相は、ベトナムの主権に属するガックマ島(訳注:英語名:Johnson ReefまたはJohnson South Reef、中国名:赤瓜礁)等いくつかの島は1988年に中国に奪われ、占領されたものだと強調した。
 そうした状況の中で、ベトナムとASEAN各国は中国と共に、南シナ海における関係国の行動に関する宣言(DOC)に署名した。それによれば、各国は現状を維持し、状況を複雑化させることなく、そして、紛争を解決するために武力を用いたり、武力を行使すると威嚇したりしないことになっている。 
 また、ベトナムの主権に属する南沙諸島のチュータップ島(訳注:英語名: Fiery Cross Reef、中国名: 永暑礁)で中国が海を埋め立てていることに関し、ズン首相は、中国の行動は中国も調印しているDOCの第5条に反するもので、ベトナムの立場は断固として反対するものである述べ、最近のASEAN首脳会議での一連の会議でも、ズン首相は、政府を代表して、ベトナムのそうした立場を強調した。
 海洋経済の発展に関するドー・ヴァン・ドゥオン議員の質問に対し、ズン首相は、政府は、海洋経済の発展を進めつつ、海上の国家主権を守るとの党・国家の方針の実現に努力しており、同目標をより良く実現するため、様々な行動のバランスを取りながら投資プロジェクトを進めていると確認した。
 ズン首相は、海上に関わる各分野の問題は、特定の省庁や部門だけに任せられるような問題ではなく、ある主管官庁の下に関係する省庁・部門が協力して行っていく必要があると強調した。

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( 翻訳者:高木陽奈子、塙真知恵 )
( 記事ID:1203 )