メコンデルタの米の生産量が2520万トンに達する
2014年12月19日付 VietnamPlus 紙

 農業・農村開発省農産物局によると、今年のメコンデルタの米の生産量は、昨年(2013年)より70万8000トン増加し、全国の米の生産量の56%に当たる2520万トンに達した。米の最多生産量を達成した省はキエンザン省、アンザン省、ドンタップ省で117万トンである。
 西南部指導委員会のグエン・フォン・クアン筆頭副委員長によると、上記は、各省が水田として提供した面積約430万ヘクタールのうち、330万ヘクタールに冬春稲と夏秋稲を、また100万ヘクタールに秋冬稲と季節稲を播種したことによりもたらされた結果である。各省ではエネルギー効率を上げ米の品質を保つため、害虫に強く生育環境に適応する新品種を採用した。
 さらに、各省は、一年を通して作物に十分な水を確保する地表灌漑と地下灌漑のシステムを向上させた。同時に、次期の播種に影響を及ぼさず、トビイロウンカの害虫被害の拡大を抑えるため、合理的な生産時期を調整し、トビイロウンカから苗を守るよう同時播種を行い播種を60日以内と設定した。
 特に、干ばつによって夏秋稲に塩分が流入したことから、各省は主要稲として春夏稲に変え、病気から隔離するため2種の播種期間を3週間遅らせた。
 また注目すべきは、メコンデルタ各省は世界市場において、風味の良い稲、特定の滋養分を多く含んだ稲、タンパク質が豊富な稲、国外の消費者が購入するための稲、VietGAPやGlobalGAPに準ずる加工原料となる稲など、ベトナムの品質の高い商品米の生産面積を拡大している。
 塩害地域であるこれらの省は、塩水の流入を防ぐための方策を講じることで、夏秋稲の開花期に実にひびが入ることはなかった。
 それに加えて、各省は、原種と在来種の生産を強化し2つの正規のシステムと農家の双方でこれら(の成果)を確認し、品種の管理業務を円滑に進めるため人材育成を強化し、技術者の質を向上させ、省レベルの品種センター向け(品質チェック用)検査機を増設し、生産、加工、流通のすべての段階において生産者と企業に対する検査と監査を強化し、原種と在来種について品種サポートを行い、品種生産者が耕作者のニーズを満たすような品種生産の技術をしっかりと身につけられるよう、優遇して融資を行い適切に訓練を行っている。

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( 翻訳者:佐久間凱士、田中裕也 )
( 記事ID:1227 )