ベトナムが初めてライチをアメリカに輸出
2015年05月27日付 VietnamPlus 紙

 農業・農村開発省植物保護局輸入植物検疫第二センターのグエン・ヒュー・ダット所長は、5月30日、アイン・ズオン・サオ有限会社がベトナムのライチの放射線照射(訳注:食物の殺菌保存法)を実施し、初のアメリカ市場への輸出を行う予定であると述べた。
 引き続き6月10日までに、ゾン・ドー貿易サービス有限会社もライチの放射線照射を行い、初めてオーストラリア向け輸出を実現し、その後もこれら企業は上記の2つの新たな市場への輸出を促進するだろう。
 ダット所長によれば、以前アメリカ農務省の動植物検閲機関は、ベトナムが作成したライチへの食品照射の分量を定めたアウトラインを承認した。この結果によって、ベトナムのライチは今年の収穫期からアメリカとオーストラリアへ輸出する条件を満たした。
 こうした中、植物保護局のホアン・チュン副局長は、アメリカとオーストラリアへのライチ輸出を進める各企業がバックザン省を訪れ、各農家と契約を行い、農園番号を受給されたと述べた。同局は、アメリカとオーストラリアの専門家を招き、規定に則り食品照射工場における初めての検査を実施する手続きを行っている。
 ベトナムでは現在、アメリカとオーストラリアへのライチ輸出のための買い付けに4社しか参加していないが、EUや中国といった他の市場への輸出のための買い付けにはか大変多くの企業が参加している。バックザン省とハイズオン省の2省が貿易促進業務を果敢に進めており、輸出だけでなく国内の販売市場でもかなり活発に展開している。
 チュン副局長によれば、アメリカとオーストラリアの2市場の開放が、農民がより高度な基準のプロセスに則って生産する原動力となることを望んでいる。2市場の条件を満たすことは、当然他の市場の植物検疫と食品の安全についての規定を満たすことにもなり、今後のライチの季節に際し他の市場への進出機会を広げることとなる。
 チュン副局長は、今年のライチの季節が終わっても、植物保護局は地方との協力と指導を継続し、アメリカとオーストラリアの規定に正しく則り実施するようライチ農家に求めていくと述べる。同局は、アメリカとオーストラリアが関心を寄せる各種害虫の除去と食品の安全を満たすため、植物の保護剤の使用法や使用可の薬と使用不可の薬について栽培農家を研修・訓練する多くのコースに協力、開催した。同時に、同局は農園番号の発給を拡大するために各地方と協議を行う計画を立てている。

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( 翻訳者:渡辺杏里 )
( 記事ID:1546 )