日本はベトナムとの協力関係を極めて重視している
2015年05月21日付 VietnamPlus 紙

 東京で開催の第21回国際交流会議「アジアの未来」に出席したヴー・ヴァン・ニン副首相は5月21日午後、日本の安倍晋三首相と会談した。
 双方は、これまでのベトナムと日本の関係が強力、全面的、実質的に発展していることに対し、特に2014年3月に両国関係を「広範な戦略的パートナーシップ関係」に高めて以降の関係発展に喜びの意を表明した。そして、ハイレベルの相互訪問や接触を恒常的に維持していくことで一致した。
 ヴー・ヴァン・ニン副首相は、経済面でのハイレベルの合意を両国が緊密に協力して実施していくよう希望した。また、日本政府に対し、より多くのODA供与を継続することでベトナムの確実な発展を支援するとともに、日本企業によるベトナムへの投資や農業をはじめとする分野での技術移転の強化を奨励してほしいと要請した。
 安倍首相は、日本はベトナムとの関係を極めて重視し、引き続き積極的に協力して、ベトナムの発展を支援し、農業の分野での協力や交流を強力に推進していくと約束した。
 双方は、国際あるいは地域のフォーラムなどでの一層の協力強化で合意した。また、安倍首相は、今後、日本とメコン地域の協力を推進していきたいと希望した。
 南シナ海情勢に関し、安倍首相は、国際法を順守することの重要性を強調し、そのためにも国際社会が緊密に協力することが必要だと述べた。

 これより先の同日午後、ヴー・ヴァン・ニン副首相は、林・日越友好議員連盟事務局長と会談し、日本側の温かい歓迎に感謝するとともに、ベトナムと日本の戦略的パートナーシップ関係は日越友好議員連盟によって、より積極的に推進され、発展していると述べた。
 ヴー・ヴァン・ニン副首相はまた、両国の共通の利益のため、国会議員を含めた各レベルの交流活動に対し、日越友好議員連盟がより一層の働きかけをしてほしいと要請した。さらに、日本側がベトナムの経済・社会の発展に対するODA支援を引き続き拡大するよう求めるとともに、日本企業がベトナムにおいてより一層投資を拡大するよう希望した。
 ヴー・ヴァン・ニン副首相は、日本の中小企業のベトナムでの活動に対し、ベトナム側も積極的に支援し、より良い条件を整えると強調するとともに、ベトナムと日本の良好な関係がますます広範かつ実質的なものとなり、親密な友人としての関係になるよう期待を寄せた。

 同日、ヴー・ヴァン・ニン副首相は、三菱商事の地球環境・インフラ事業担当常務執行役員の佐久間浩氏と会見した。 
 会見で、佐久間氏は副首相に対し、三菱商事について紹介した。三菱商事は現在、ハノイとホーチミン市に2つの拠点を構えており、自動車の組み立てやインフラ分野、BOT方式による火力発電所の建設など、多くのプロジェクトを展開している。
 また、三菱商事は現在、第2ニントゥアン原子力発電所建設プロジェクトにも参加している。
 ヴー・ヴァン・ニン副首相は、ベトナムにおける三菱商事のプロジェクトを歓迎した。その中には既にベトナムの経済・社会の発展に寄与している事業もある。
 ヴー・ヴァン・ニン副首相は、ベトナム政府は日本企業とともに、なお存在する困難をベトナムの法律に基づいて解決していくと約束するとともに、ベトナムは国内の企業も海外の企業も差別することは全くないと確認した。 

 5月21日午前、ヴー・ヴァン・ニン副首相は、日本経済新聞社と日本経済研究センター主催の第21回国際交流会議「アジアの未来」(今年のテーマ:『ポスト2015』のアジア~さらなる平和と繁栄のために)において講演を行った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:高木陽奈子、塙真知恵、榛澤萌 )
( 記事ID:1553 )