麻薬中毒患者の60%以上が常に地域社会に存在する
2015年06月11日付 VietnamPlus 紙

 毎年の国内における麻薬中毒患者数の平均が6%上昇した。このうち、60%以上の麻薬中毒患者が常に地域社会に存在している。現在、地域社会では麻薬中毒患者の更生支援を行っており、その中心は村、地区の社会悪防止チームのボランティアたちによるものである。
 これら社会悪防止チームのボランティアたちの活動を活発化すべく、6月11日、ハノイにおいて、労働・傷病兵・社会問題省は「麻薬中毒患者の更生と地域社会への参加を支援するボランティア」運動を開始した。
実際、全国に20万4,377名もの麻薬中毒患者がいるものの、各地方には1万8,900名のボランティアしかおらず、いまだに多くの麻薬中毒患者がボランティアからの支援にたどり着いていない。そのため、労働・傷病兵・社会問題省は全国のボランティアたちの活動を活発化するため、麻薬中毒患者の更生と地域社会への参加を支援するボランティア」運動の実施計画に関する決定文書を発出した。
 現在、ボランティアたちは、麻薬中毒患者、麻薬中毒からの更生者たちに対し貧困削減、職業訓練、雇用創出の各プログラムと結びつけた支援を行うこと、更生者の保証人となり、生活設計のスキルを指導したり、更生後に仕事ができるよう所在の企業に働きかけることなどについて、主体的に地方政府、各社会組織に提案を行っている。
 全国の39省・中央直轄市に2,781組が設立されの社会悪防止ボランティアチームの数は毎月増加し続けている。ホーチミン市について言えば、すべての各村、街区、市における319組のチーム以外にも、多くの麻薬中毒患者が集中しているビンタイン区と6区に152組のチームを立ち上げている。
 現在までに、数百名(の麻薬中毒患者)がボランティアたちから麻薬をやめるための支援を受け、(その後)安定した仕事を得てビジネス経営者となり、かつて同じように苦境に陥っていた人々を支援する人々も多い。

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( 翻訳者:亀上楓、佐山愛 )
( 記事ID:1580 )