TPPの規模と参加国への影響力
2015年10月09日付 VietnamPlus 紙

   TPPという歴史的貿易協定の交渉の全過程

 歴史的なTPP交渉は、アメリカのアトランタで長時間の会議の後に最終合意に達し、ベトナム経済にとって大きな機会や挑戦の可能性を切り開いた。

環太平洋経済連携協定(TPP)
・参加国12か国
・世界のGDPの40%
・世界の貿易額の3分の1

○TPPはメキシコの貿易額の72%を占める。
○TPPは現在参加国がアメリカの輸出品目にかけている18,000種以上の関税を撤廃する。
○ベトナムは2025年に10%のGDP成長率を達成することができる。
○日本のGDPは、アメリカを除いた他の全参加国すべてのGDPを合わせた2倍となっている。


・2005年6月3日:環太平洋戦略的経済連携協定が、ブルネイ、チリ、シンガポール、ニュ
 ージーランド間で調印。
・2008年9月:アメリカがTPP交渉への参加を宣言。
・2008年11月:オーストラリア、ペルーもTPP交渉に参加。
・2009年:ベトナムはオブザーバーとしてTPPに参加。その後2010年11月に正式にTPP
 交渉に参加した。
・2010年10月:マレーシアが正式にTPP交渉に参加。
・2012年6月:カナダとメキシコもTPP交渉に参加。
・2013年7月:マレーシアで開かれた18回目の協議において、日本が交渉に参加し、12か
 国目の参加国となった。
・2015年6月:アメリカ大統領、TPA(貿易促進権限)法公布に署名。
・2015年10月5日:各国は正式にTPPの最終合意に達した。
 発効後、TPPは8億の人口を持つ世界最大の自由貿易圏となる。

 5年以上の交渉と6日間に及ぶ最終的詰めの結果、2015年10日5日の午前、アメリカのアトランタで開かれた会議で、各参加国閣僚はこの世界最大の自由貿易協定が最終合意に達したことを宣言し、環太平洋経済連携協定の12の参加国にとって歴史的瞬間となった。
 TPPは、物品やサービスの市場開放だけでなく、非貿易分野を含む、オープンな枠組みに沿った多国間自由貿易協定である。
 推定によれば、TPPは発効後、8億の人口を持つ世界最大の自由貿易圏となり、世界経済GDPの40%、世界貿易額の30%を占める。このことは、TPPは各参加国の経済だけでなく、世界経済に対しても大きなインパクトを持つことを示している。

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( 翻訳者:本間美帆 )
( 記事ID:1908 )