カオダイ教開基90周年記念大祭が厳かに開かれる
2015年10月12日付 VietnamPlus 紙

 10月12日にハノイで、「大道三期普度」の聖会と組織により、カオダイ教開基90周年記念大祭が厳かに行われた。ベトナム祖国戦線中央委員会や政府宗教委員会の指導者、各種委員会や部門およびハノイ市の代表者、各宗教の聖職者が、全国のカオダイ教徒代表800人以上とともに式典に参列した。チュオン・タン・サン国家主席とファム・クアン・ギ―・ハノイ市党委書記はお祝いの花籠を贈った。
 形成と発展と形成を遂げたこの90年で、様々な浮き沈みや移り変わりを経て、多くの宗派に分裂し、各宗派の教義、戒律、儀式、宗教活動組織は独自色をもつようになったが、カオダイ教徒のコミュニティは常に一貫して強固であった。
 ベトナムで誕生し、仏教・道教・儒教を主要とする大宗教を融合する性格を有し、「世道大同」「天道解脱」の宗旨をもつ宗教として、カオダイ教の文化は民族の暮らしと適合し、ベトナム民族の文化の特色を豊かにするのに貢献してきた。カオダイ教の教えは、愛情をもって基盤とし、和合の通牒を携え、人類の現有の信仰・宗教に同調し、仁愛の心を拡大し、膚の色・人種を差別せず、愛情、永生、闊達な思想、人和・人本・人生・人智に色濃く染まっている。
 2つの救国抗戦の中で、カオダイ教は植民地主義・帝国主義の侵略に抵抗し、国を解放する闘争に人民とともに参加し積極的な貢献をした。統計によると、2つの救国戦争を通じて、カオダイ教からは4000人以上の烈士(戦死者)、1万人の負傷者、また260人の「英雄的ベトナムの母」や革命に功績をもつ多数の家庭がでている。
 現在の祖国の建設と防衛の時期に、カオダイ教は信者に働きかけて、地方の経済・文化の発展プログラムを実現させ、法律の規定に基づいて宗教活動のなかで団結し、治安の安定や社会の安全に貢献してきた。
 カオダイ教は現在、1000余りの礼拝所に、200万人以上の信者と1万人の聖職者、3万人の職員を擁する、ベトナムの主要な宗教のうちの1つである。
 政府宗教委員会の副委員長ズオン・グオック・タン氏は、記念大祭でのスピーチで、祖国建設と防衛におけるカオダイ教の聖職者と信者の大きな貢献を党と国家は常に銘記し高く評価しているとした。
 愛国活動とともに、カオダイ教は文化、道徳、社会についての価値を認めている。カオダイ教の信者は同教の宗旨・目的を実行して、鍛練して完全な道徳的人間になり、愛情を重んじ、調和し、幸福な大同社会に向かうことをめざしている。
 ドイモイの時代、カオダイ教は引き続き全国の人民とともに労働し、経済・文化・社会を発展させ、社会慈善事業の立派な実現に貢献し、人道的活動に参加し、飢餓や貧困に苦しむ人々を救済し、慈善医療活動をし、老齢者や身寄りのない人の世話をするなど、真の愛情をもって行なった。
 ズオン・グオック・タン氏は団結の伝統への信頼を表明し、宗教的交流の中でカオダイ教の各聖会と組織はさらに優れた成果を達成し、全国の同胞とともに日増しに豊かで美しい祖国ベトナムと「栄光ある国、明るい宗教」の方針に基づく文明を建設し防衛するのに協力するだろう、と述べた。

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( 翻訳者:亀上楓、寺澤美佐子 )
( 記事ID:1928 )