フランスで「ベトナムの日」にダイオキシン被害者支援募金
2015年10月27日付 VietnamPlus 紙

 フランスのイル・ド・フランス地域に属すエソンヌ県のヴァンカイン友好村委員会は、1975年から現在までのベトナム建国・発展の道のりをフランス同胞に紹介するため、「ベトナムの日」を開催した。
 これは、この委員会がハノイ市ホアイドゥック県のヴァンカイン友好村の枯葉剤被害者への支援・寄付を募る機会でもある。
 会合には、ヴィニューシュルセーヌ市長のセルジュ・ポアンソー氏、在仏ベトナム大使館公使のダン・ザン氏、エソンヌ県ヴァンカイン友好村委員会やフランス軍退役軍人会(ARAC)のメンバーらが参加した。
 会合は、映画「枯葉剤の地獄」の上演を行い、40年前に戦争が終結しても長年ベトナムの枯葉剤被害者やその家族が背負ってこなければならなかった身体・心の痛みを感じさせた。映画は会合に出席したフランス人らを大変感動させた。
 フランス・ヴァンカイン友好村委員会委員長のラファエル・ヴァエ氏は以前の米政権がベトナムでの化学兵器の使用を許可し、人々に多くの苦しみを引き起きしたことは間違った決定であったと述べた。また、ベトナム戦争の残した影響を克服し、友好を強化することを目的とした癒し・和解・協力のシンボルであるヴァンカイン友好村設立の過程ついても述べた。
 ヴァエ氏は枯葉剤・ダイオキシン被害者の子どもたちの世話や退役軍人の治療に貢献する治療用プールが去る5月7日から使用を開始したと述べた。フランス・ヴァンカイン友好村国家委員会は、このプールを建設する資金支援のための募金活動に積極的に参加してきたため、栄誉であるとした。
 会合でのスピーチで、仏越友好協会(AAFV) 会長のダビオ・ジェラール氏は、両国国民の友好関係、団結と協力の強化のためのAAFVの数十年間の積極的な活動を紹介した。
 彼は枯葉剤被害者の損失や被害同様に、多くの地方でのベトナム人民の困難を分かち合おうと、AAFVはベトナムでの人道的プロジェクトに対する様々な援助を行い、積極的な貢献・支援をしてきたと述べた。
 対談の終わりには、講演者や代表たちは、全ての人が共にその痛みを和らげることに貢献するようになるために、枯葉剤の痛みについての「良心の覚醒」を狙って、国際世論の認識を高める必要があるという点で一致した。すべての代表たちはチャン・トー・ガーさんの26の米化学会社に対する訴訟の支持を表明し、これは長い戦いながら大きな影響を持ち、被害者に深刻な影響を引き起こし、何世代もの人間を破壊した罪悪を白日の下にさらし、同時にこうした罪悪を引き起こした人間に対し、責任をとって過ちを正し、被害者に賠償することを要求するものである、と述べた。
 エソンヌ県でのベトナムの日には、ヴァンカイン友好村委員会メンバーがベトナムについて書かれた本や新聞、ベトナムの美術工芸品を販売した。売ったことで得た収入はすべて、ヴァンカイン友好村にいる被害者の支援のために友好村へと送られる。

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( 翻訳者:相野那奈子 )
( 記事ID:2059 )