2016年5月から幹部・公務員の基本給を5%引き上げ
2015年11月11日付 VietnamPlus 紙

 引き続き、国会第10会期のプログラムに従って、11月11日午前、各国会議員は議場にて2016年国家予算に関する決議案を採択し、修正ベトナム航行法案を巡り意見が相違する一部内容についての審議を行った。

     2016年国家予算に関する決議案の採択

 多数の議員の賛成を得て、国会は2016年国家予算に関する決議案を採択した。予算案によれば、財政収支における総収入額は1,014兆5千億ドン(4,500万米ドル相当)である。2015年から2016年にかけての地方財源からの移転収入額4兆7千億ドンを加算すると、総収入は1,019兆2千億ドンとなる。財政収支における総支出額は1,273兆2千億ドン(5,700万米ドル相当)であり、254兆ドンの財政赤字(国内総生産(GDP)の4.95%に相当)である。
 決議では、政府に対し、2016年中に緊縮政策を実施すること、生産・ビジネスの発展支援のための金融政策を足並みを揃えて協力して実施すること、また、引き続きマクロ経済の安定、インフレ抑制、2015年を超える経済成長を推進することを委ねた。
 財政・予算規律を強化し、法律の規定に正しく基づき国家予算を執行する。特に汚職・無駄遣いが発生しやすい分野において、国家予算の使用について監査を進め、公開性・透明性を推進する。各種税法と国家予算収入の任務を首尾よく行うよう指導する。税の監査・検査業務を強化して税の取りそびれを防ぎ、密輸行為や貿易・生産での詐欺行為、コピー商品販売、価格移転、脱税行為を阻止し、税の不正申告、密輸、脱税のケースを迅速に発見し処分する。国家予算の減収につながる新たな政策の制定を最大限抑制する。
 決議では、委ねられた予算案に従って支出を扱わねばならないことを求めている。省、部門、地方毎の恒常的な支出項目を徹底的に節約する。会議、セミナー、式典の開催経費を最小限に減らし、海外での研究・視察用費用の充当を制限し、高価な車・設備の購入を抑制し、一部の官職に対する公用車の買取を段階的に実施する。国会選挙および各級人民評議会選挙の実施にあたり徹底した節約を心がけ、支出の管理に際し行政改革を促進する。真に必要でリソースが保証される場合にのみ、国家予算の支出を増額する政策の発出を指示する。予算の前倒し、翌年への支出の繰り越しについて緊密に管理する。節約の実施および無駄遣い防止に関する法律を厳格に実施する。

     2016年1月1日からの給与の調整

 このたび採択された国会決議案では、定年退職者に対する給与の調整、健康を害した労働者に対する月200万ドン以下の補助、1995年以前に就労期間のある幼稚園教諭に対する補助を実施することが明示されている。これは、上述の対象者の退職金を基本給に到達させるためのものであり、2016年1月1日から実施される予定である。
 2016年1月1日から2016年4月30日まで、2014年11月10日付国会決議の規定に従い、各対象者に対する調整を引き続き実施する。2016年5月1日からは、幹部、公務員、軍関係者の基本給を月115万ドンから月121万ドンへと5%引き上げ、賃金係数が2.34以下の給料を受け取る対象者の収入が現在より減少しないよう保障する。革命功労者への優遇退職金・優遇補助金については、2015年の実施と同様に8%の引き上げを継続維持する。予算案に基づき、給料引き上げの財源の配分について自主的にバランスを取るよう各省、部門、地方に委ねる。中央予算は、一部の貧しい地方や予算の厳しい地方に対し、政府の規定に従って引き上げられる給料の一部を補助する。
 越露石油・ガス合弁企業(Vietsovpetro)の利潤とホスト国に分配されるガスの金利、および2016年に発生する資料の購読料の75%は国家予算に引き続き組み込まれる。残りの25%は、法律の規定に従って、ベトナム国営石油・ガスグループ(PetroVietnam)の投資用に充てられる。

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( 翻訳者:渡辺杏里 )
( 記事ID:2080 )