ビナミルク、外国人投資家の所有限度、100%に引き上げを要請
2015年11月04日付 VietnamPlus 紙

 ベトナム国家資本投資経営総公社(SCIC)の法案に従ったビナミルクにおける国家保有株放出の高い効果を狙い、ビナミルクはこのほど、政府首相、国会経済委員会、国会財政予算委員会に対して、この会社での国家保有株の売却方式に関する書面を送付した。
 具体的には、乳製品分野はセンシティブな分野ではなく、食料安全保障に影響が及ばないため、ビナミルクは、外国人投資家の所有限度を100%に引き上げることを許可すべきであると政府に申し入れた。
 ビナミルクの説明によると、門戸開放はベトナムも含む地域的・世界的に共通の傾向である。ASEAN-オーストラリア・ニュージーランド自由貿易協定により、2017年までに、この地域からの原料を使った乳製品や乳粉の輸出入に関する税金は撤廃となる。ASEAN-日本間、日本-ベトナム間の包括的経済連携でも、乳製品と原料の輸出入に関する税は徐々に減少していく。
 外国人投資家がビナミルクの株を多数保有することは、ベトナム商標の「喪失」ではなく、逆にビナミルクの国際市場進出の過程に大きく貢献する。企業の発展の過程に伴う、外国人株主の拡大は一般的な事である。
 現在、ビナミルクの商標は、国内だけでなく世界市場で認められ、確固とした地位になっている。ベトナムがTPPの門戸開放のプロセスを実施する際にも、競争し、自身の地位を維持できるものと確信している。
 その一方で、輸出を通じた海外への進出を拡大し、ビナミルクは、アメリカ、ポーランド、ニュージーランド、カンボジアなどの外国企業への投資を行い、又、新しいマーケットでの売買や合併などの機会を一貫して追求している。このため、ビナミルクでの外国人投資家の所有割合を引き上げることは、マーケット拡大や、海外への投資のための資金調達に際して好都合である。
 ビナミルクはまた、投資家が適切に準備できるためと同時に国営企業再編を推進する政府の強い決意を表すために、国家保有全株を放出するプロセスを早期にかつ明確に公開すべく、いくつかの事項を要請した。又、放出時に株数を小さく分割しすぎないために、分割の回数は3回を超えず、各回が、ビナミルクの条例資本金の少なくとも10%にすべきであるとした。
 公開性・透明性を守りつつ、又、SCICが所有するビナミルク株の割合がとても高いことによるマーケットの変動を起こさないようにするためには、公募が一番良い方法であるとしている。加えて、公募にすることでビナミルクの時価に従って始値を確定できる。公募には、収入に関してもまたベトナムに対する投資家の注意を向ける上でも、最高の利益を出すために、国際財政コンサルタントを雇う必要がある。
 公募に参加し株式を購入する投資家を選ぶ基準としては、株式放出後に株価が順調に向上するようにビナミルクの今後の活動を保障するため、コンサルタント会社と相談して決めるとしている。

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( 翻訳者:本間美帆 )
( 記事ID:2101 )