信仰・祖先祭祀に関する内容をさらに研究
2015年11月20日付 VietnamPlus 紙

 11月20日午後、引き続き第10回国会が会場にて行われ、信仰・宗教法について討論が行われた。
 多数の代表が、信仰・宗教法を制定する必要があると考えている。それは宗教と宗教事業に関する党の見解・主張と共に信仰・宗教の自由権についての2013年憲法の規定を具体化すること、また同時に、現行の信仰・宗教についての法律に存在している制約を克服し、ベトナムが締結または加入した国際条約・協定により適合することを保証するものである。

〇信仰・宗教の自由権の保障
 クック・ティ・ズエン議員(タイビン省)、ルオン・タイン・コン議員(ヴィンロン省)、ティック・バオ・二エム和尚(ハノイ市)、タック・フオン和尚(ソックチャン省)、ティック・タイン・クエット上座(クアンニン省)、チャン・マイン・クオン神父(ダクラク省)、レ・ゴック・ホアン神父(ナムディン省)は、現行の法律と比較して、法案は多くの改変があり、より進歩して、信仰・宗教の自由権についての2013年の憲法規定を保証しているとした。
 法案は信仰・宗教の自由権の主体の範囲を広げ、教育・医療・人道・職業訓練の分野での宗教団体の参加を具体的に規定し、ベトナムにおける外国人の宗教活動に関する規定を補足し、悪用をさけるため、信仰・宗教分野に関する禁止行為を規定した。
 しかし、ほとんどが、公認される組織は、10年間安定した活動を行った宗教組織であるという規定に同意しない意見である。各代表はこうした規定は科学的根拠がなく、他の社会的組織と平等でないと考えている。
 クック・ティ・ズエン議員やティック・タイン・クエット上座によると、こうした規定はまだ適切でなく、宗教組織を他の社会的組織と平等にすることができず、時として信仰・宗教の自由を制限することになる。
 時間を10年とする根拠を明らかにし、国家公認された宗教組織と活動登録段階の宗教組織はどこが違うのか、また宗教が利用されることを避けるために上記の2組織の法的位置づけや管理の仕組みの違いを明確に区別することを提議した。法にはどのようであれば活動登録できるのかの基準や、どうしたら宗教団体として公認されるのか、違いは何か、登録をしたら公認されると保障されるのかといった規定が必要だと、クック・ティ・ズエン議員は問題を提起した。
 一方、ティック・タイン・クエット上座は、期間は法案のように必ずしも10年でなく、要件を満たせば公認されるようにすべきと提議した。
 タック・フオン和尚、レ・ゴック・ホアン神父も、ヴォー・ティ・ズン議員、レ・ダック・ラム議員(ビントゥアン省)、グエン・ラム・タイン議員(ランソン省)と同様、法案は10章に及ぶが信仰に関する規定は1章・6条だけで十分ではなく、バランスを欠き、宗教に偏重し信仰を軽視しているという見方で共通している。とくにレ・ダック・ラム議員とティック・バオ・ギエム和尚は、祖先祭祀の信仰が法案ではまだ言及されていないと強調した。

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( 翻訳者:相野那奈子 )
( 記事ID:2120 )