旱魃のため沿岸部の水価格が高騰
2016年04月13日付 VietnamPlus 紙

 ティエンザン省(訳注:ベトナム南部メコンデルタの省。ホーチミン市の南にあり、南シナ海に面している)の広域を襲っている厳しい旱魃は、住民の生産活動や暮らしに多大な被害を与えている。
 こうした状況は、ゴーコードン県やタンフードン県といった沿岸部の人々を深刻な生活用水不足の危機に直面させている。商人が運んで来て人々に配っている水の価格は急騰している。
 タンフードン県沿岸部フータン社フーヒュー村在住のハー・ヴァン・ハイ氏によれば、ここ数日、水の価格は1㎥あたり12万ドンに跳ね上がり、前年の今頃と比べて2倍も値上がりしている。水の価格が値上がりしても、人々は必要なことに使用するため水を買わなければならない。
 タンフードン県のフードン社とフータン社は、沿岸部に位置するため、自然災害の影響を強く受け、特に生活用水不足は住民の生活を困難にしている。
 ティエンザン省の塩害防止堤防の外側の川沿いや河口に住む数万世帯の住民が、2016年の乾季に深刻な生活用水(淡水)不足に陥っていると見られている。最も多く住民が集中しているのは、沿岸部のゴーコンの各県(ゴーコンドン県、ゴーコン市、タンフードン県)である。
 ティエンザン省(農業・農村開発局)水利・洪水対策支局によれば、この事態に対して、同省は緊急に数百の公共水道の栓を開けて、被害を受けている僻地の住民に生活用水を無料で提供した。
 中州のタンフードン県には、同省は荷船を動員してミトー市から淡水を運んで住民の需要に応え、決して住民を水不足にさせなかった。
 乾季の初めからこれまでに、タンフードン県の住民のために、開かれた公共水道の栓は1万1000㎥の水を無料で供給し、同時に荷船が3万1000㎥以上の水を運んで貯水池に補給した。そのため乾季の水の供給状況は抜本的に改善された。
 しかし、広範で海岸線が32kmあり、多くの世帯が散らばって生活しているので、当地の一部の住民は民間が供給する淡水を高い価格で購入しなければならない。

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( 翻訳者:一橋弘人 )
( 記事ID:2393 )