クリーン燃料を使用するバスのモデルが拡大
2016年04月06日付 VietnamPlus 紙

 4月6日にホーチミン市で開催された「南部地域の交通における液化天然ガス燃料の使用」に関するセミナーにおいて、多くの出席者は、液化天然ガス(CNG)燃料を使用するバスは環境保護に役立ち投資コストを削減するほか、大都市での公共旅客運送のサービスの質を向上させると述べた。
 しかし、各出席者は、政府からおよそ4億ドン(約1万8千米ドル)の補助金を支援されているものの、CNGを用いるバス1台の価格が31億ドン(約14万米ドル)にも上るとなるとその価格は余りにも高く、南部地域の多くの省や市で一般に運用する前に研究することが必要であると述べた。
 Samco社のチャン・クォック・トアン会長によると、ホーチミン市人民委員会からCNGバスの使用を試験的に行うよう委ねられた同社は、円滑にCNGバスの運行を開始したところ、有毒な排気ガスは53~63パーセント削減され、温室効果ガスを引き起こすCO2は20パーセント削減され、塵や黒煙もなく、燃料は完全に燃焼され、さらにディーゼル車と比べCNGは燃料コストが23パーセント削減される結果となった。
 2009年にSamco社とサイゴン高速バス有限会社は、環境を改善しディーゼル燃料に代わるCNGを試験的に運用するため、南部液化ガス経営株式会社と協力して、CNG補給所1か所および1番路線を走るCNGバス1台に投資した。
 2011年までに都市輸送交通機関は、全国で初めて、韓国から輸入した21台の新車を以て一路線(1番路線)でCNGバスを開業し、ベトナム、とりわけホーチミン市における公共旅客運送へのクリーン燃料の導入を開始した。
 先の3月までに、Samco社は、運送機関(5月19日運送合作社)に対し、アンスオン-スオイティエン-国家大学のバス発着路線において23台のCNGバスを運行することについて委託した。これは、ホーチミン市人民委員会によって許可されたCNG使用バス300台のプロジェクトにおけるバス投資の一部である。
 ホーチミン市交通運輸局のレー・ホアン・ミン副局長は、現在、市には136のバス路線と2,683台の車両を有しており、その中にCNGを使用する137台の車両があると述べた。交通運輸局は、試験的実施地点において、優遇借入金の70パーセントを補助し価格体系におけるCNG燃料とディーゼル燃料間の差額分の留保を許可することなど投資資本金に関する支援策について、市人民委員会に助言した。

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( 翻訳者:佐久間彩夏 )
( 記事ID:2397 )