国連、経費を調達し、ベトナムの麻薬対策を支援
2016年04月05日付 VietnamPlus 紙

 4月5日午後ハノイにて、ヴー・ドゥック・ダム副首相は、国連の国際麻薬統制委員会・副議長のジャグジト・パヴァディア氏と面会した。
 副首相によると、ここ数年、世界的にも地域的にも、犯罪の状況はとても複雑な多くの変化がみられる。国家を超えた犯罪、テロ、国際的詐欺、マネーロンダリング、麻薬密売、人身売買などの増加は、ベトナムを含む多くの国の社会・経済の発展、安全・秩序によくない影響を及ぼしている。
 副首相は、ベトナム政府の資力は限られているが、ベトナム政府は麻薬の予防対策の任務に常に高い優先度をおき、よい結果を達成してきたことを強調した。
 2015年は、ここ20年で初めて、ベトナムにおける麻薬中毒者が前年比4000人以上減少した年であった(2016年1月で、ベトナムにおける麻薬中毒者は約20万人)。麻薬中毒治療は、自発的治療を増やす方向に転じている。
 現在、ベトナムにはもはや「06センター」はなく、強制的に中毒を治療するところは減り、自発的に治療するところが増え、メタドンによる治療プログラムが広く採用されている。
 しかしながら、ヴー・ドゥック・ダム副首相は、多くの新種の麻薬の出現により、ベトナムの麻薬犯罪状況は依然として混沌としており、麻薬治療はまだ高い効果をえられておらず、必要な法律を整備しているところであると述べた。
 そのため、2016年から何年かは、ベトナムの関係部署は麻薬の供給源を阻止し、複雑な麻薬のルートを壊滅させ、自発的方向での麻薬中毒治療に強力に転換し、メタドン治療を社会化し組み込んでいき、麻薬中毒者への法的支援を強めることに集中していく。
 同時に、宣伝工作を刷新し、予防をもって主とし、コミュニティに依拠し、社会的ネットワークを通して伝えていく。麻薬の違法な使用に悪用されやすいサービスを営業しているところの検査を推進し、麻薬の製造に悪用されないように輸出入や生産・経営において中毒症状を引き起こす薬品や物質をしっかりとチェックする。
 副首相は、国連と国際麻薬統制委員会や国際社会が引き続き関心をもち、ベトナムの麻薬の予防・対策に支援してくれることを期待している。
 ジャグジト・パヴァディア氏は、ベトナムが麻薬の予防・対策で達成し、「06センター」を廃止し、自発的・社会化の方向で麻薬中毒治療のモデルを転換した努力や成果を高く評価した。
 同氏は、宣伝、政策諮問、法整備、麻薬犯罪対策に直接戦う部署の能力向上のプロジェクトを通じてベトナムが麻薬の予防・対策を講じるのを支援するため、国連と国際麻薬統制委員会は積極的にさまざまな資金源から経費を促し調達するとした。

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( 翻訳者:野口鵬 )
( 記事ID:2405 )