ホーチミン市とアメリカは農業分野での協力を促進する
2016年04月27日付 VietnamPlus 紙

 4月26月の午後、ディン・ラー・タン・ホーチミン市党委員会書記は、現在ベトナムを訪問中のトマス・ジェイムス・ヴィルサック米農務長官と会見した。
 ディン・ラー・タン書記は、米農務長官のホーチミン市を含むベトナム訪問を高く評価し、この訪問が二国間の農業に関する協力への展望を大きく切り開くものになると信じている。
 同書記は、ホーチミン市について、同市は伝統的な農業から近代的な農業構造への転換方針を実施しているところだと明らかにした。それは、産品の質の向上をはかり、高い経済価値をもたらす農作物や家畜に集中し、特に大規模で高度な技術による農業を発展させるというものである。
 そのためアメリカとホーチミン市の間には、高品質の農業の発展、品質検査、作物の品種の開発、食品の安全、農業部門のための高度人材の育成など、これらの分野において協力を強化することができる非常に多くの事柄が存在する。
 ディン・ラー・タン書記は、トマス・ジェイムス・ヴィルサック長官が自らの役割をもって、引き続きホーチミン市に対する農業分野での協力プログラムをより迅速に促進させ、ベトナムの農作物がアメリカ市場へ深く参入できるような好条件をつくると同時に、ベトナムの特にホーチミン市が農業部門を再構築するのを支援し、農民に実利をもたらし、ベトナム農業が世界に参入する手助けしてくれると信じている。
 トマス・ジェイムス・ヴィルサック長官は、ホーチミン市党委・書記が一行との会見に時間を割いてくれたことに心からの感謝の意を示すとともに、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)が現実化し、各加盟国が積極的に参加すれば、各国も参加することになり、ベトナムとアメリカは共に利を得ることができる、という見解を共有した。
 TPPは双方が強みをもつ多くの分野における協力のチャンスを切り開くものであり、農業は双方が協力を強めていくことができる非常に有望な分野である。
 トマス・ジェイムス・ヴィルサック長官は、特に農業分野において、二国間の協力関係をさらに緊密なものにしていくために力を尽くすとし、ベトナムがアメリカで農産物消費市場を拡大するのを支援し、同時に協力を促進して、水・土地といった資源の効果的な開発・活用などの分野における経験や、牧畜・栽培の経験を共有していくと述べた。
 同長官は、現在までの干魃や塩害が農業生産に影響を及ぼしている状況下のベトナム農民の苦難に同情し、アメリカは経験を共有し、ベトナムが気候変動、特に干魃が農業部門や農民の暮らしに深刻な影響をもたらしている状況への対処を支援する用意があると述べた。

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( 翻訳者:仁比祥太、吉野珠子 )
( 記事ID:2499 )