ベトナム、南シナ海での漁獲停止に関する中国の決定を拒絶
2016年05月17日付 VietnamPlus 紙


 2016年5月16日12時00分から2016年8月1日12時00分まで南シナ海での漁獲の停止を実施する時間・範囲・方法について中国が通告し、中国海南省海口市政府のウェブサイト上や幾つかの中国紙の電子版にそれが掲載されたことについてのベトナム政府の反応を記者団から質問され、外務省のレ・ハイ・ビン報道官は「ベトナムはこの無価値な決定に断固反対し、拒絶する」と明言した。
 レ・ハイ・ビン報道官は「ベトナムは、ホアンサ諸島(訳注:英語名はパラセル諸島、中国名は西沙諸島)に対する自らの主権や、確定済みの自らの領海に対するベトナムの合法的権利を確認するための法的根拠や歴史的証拠を十分にもっており、その権利は1982年の国連の国際海洋法条約の規定に合致している」とした。
 レ・ハイ・ビン報道官はさらに「中国のこうしたふるまいはホアンサ諸島に対するベトナムの主権を大いに侵犯するものであり、ベトナム領海に対するベトナムの法的権利と利益に反し、南シナ海行動宣言DOC(訳注:2002年にASEAN諸国と中華人民共和国との間で合意した東シナ海の領有権争いを抑止するための枠組み)の精神と文言にも反するものである」と述べた。

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( 翻訳者:一橋弘人 )
( 記事ID:2566 )