ベトナムにおける宗教政策は大きく変わり、日増しに自由になっている
2016年05月31日付 VietnamPlus 紙


 党・国家が「ベトナム末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモン教)代表委員会」を公認したことによって、現在までに、ベトナムでは14の宗教に属す39の宗教団体が公認されている。
 「ベトナム末日聖徒イエス・キリスト教会代表委員会」委員長のホアン・ヴァン・トゥン氏が述べているように、国家による公認は、信徒コミュニティが法令を遵守するためにしっかりとした十全な組織をもつのに役立っている。
 このことは、ベトナムにおける宗教政策が大きく変わり、日増しに自由で開放的になっていることを示している。
 政府宗教委員会副委員長のブイ・タイン・ハー氏は、この問題についてベトナム通信社記者と率直な意見交換を行なった。

─ベトナム末日聖徒イエス・キリスト教会代表委員会の公認によって、現在までにベトナムには幾つの公認された宗教団体があるのでしょうか。公認は今日、いかなる意義をもっているのでしょうか。

ハー副委員長:この瞬間までにベトナムは39の宗教団体を公認しています。私たちは今後も宗教団体に対する法令に基づいて引き続き公認を検討していきます。
 宗教団体の公認は、私たちの法令の履行が団体の公認から他の活動まで具体的に展開されていることをきわめて明確に示している、と私は考えています。
 私は、その非常に重要な意義は施行された法令の履行だと思います。
 第二に、公認と宗教団体に対する法令の履行は、憲法の規定に基づいて国家がすべての人に信仰・宗教の自由を保護するための仕事でもあります。
 第三に、多くの宗教団体と比べて非常に小さい宗教団体ではあるものの、国はベトナム末日聖徒イエス・キリスト教会代表委員会を公認しています。
 このことは、ベトナムが宗教間での差別をしていないことを示しています。私たちは各宗教の平等を尊重し保証しています。大きな宗教も小さな宗教も、平等に法令の規定に基づいて検討されます。
 第四に、これはまた各宗教の信徒の人たちやさらには国際社会に、ベトナムが憲法や締結済みの国際条約の精神に則って人々に権利を保証する宗教政策を実施していることを示す機会だと私は考えています。
 人々は、私たちが実施している過程で、単に大きな宗教団体ばかりでなく小さな宗教団体にも、その権利が保証されていることが見てとれるでしょう。
 宗教グループや宗教団体はこれまでベトナムに登場した時、法令に基づいて布教し、自分たちの宗教活動を保証されてきました。

─ベトナムにおける末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモン教)について教えていただけませんか。

ハー副委員長:この団体は1967年からベトナムに存在していましたが、その間、彼らの活動は中断しています。最近になって、政府宗教委員会は彼らの活動を公認しました。
 先ほども申し上げたように、この団体は信徒の数は少ないですが、信徒たちは地方の一般的な活動や、所轄機関の一般的運動にきわめて積極的に参加しています。
 現在、信徒は主にハノイ市とホーチミン市に居住しています。他の地方には信徒は非常に少なく、これらの人はハノイ市やホーチミン市の拠点で活動しています。彼らの活動は非常にきちんとしており、健全な規定をもっています。
 この宗教団体はベトナムでは小さいですが、法令を遵守し、文化・社会・医療の分野で積極的に活動しており、きわめて具体的な貢献をしている点を私たちは高く評価しています。

─末日聖徒イエス・キリスト教会をはじめとする宗教団体に何を期待されていますか。

ハー副委員長:非常に多くのことを期待しています。ベトナムの宗教団体は現在、非常に多くの信徒を抱えており、ベトナムの総人口の27%余りを占めています。
 このように多くの信徒がいるので、私たちは、宗教団体の信徒が国民一丸となって、私たちが選択した方向に沿って「豊かで強く、公平で、民主的で文明的なベトナムを建設する」という共通目標を実現していくことを切に期待しています。
 第二に、私たちは、ベトナムの宗教団体が文化・道徳面での価値を発揮し、それを通じて国の建設と防衛において直接的に貢献することを切望します。
 第三に、私たちは、ベトナムの宗教団体が異なる信条によって衝突したり軋轢を生じたりすることがないように引き続き平和的に共生し、それを通じてよりよく社会の安定に資することを切望します。

─ベトナムでは現在、未公認の、あるいは一時的に公認されているだけの宗教団体が幾つあるのでしょうか。今後、正式な公認化はどのようになされていくのでしょうか。

ハー副委員長:現在、私たちはすべての統計をとれているわけではありませんが、小さな宗教グループが比較的沢山残っています。それらは最近になって登場してきたものです。私たちは統計を集めているところですが、それらのグループもベトナムの法令を守り、活動ができるように登録し、団体の公認に向けて進んでいくでしょう。
 今後、法令の規定に基づき、私たちは、活動登録を望み、組織面での公認を望む宗教団体や宗教グループに対し、引き続き組織面で公認していきます。
 現在、私たちが公認しているベトナム末日聖徒イエス・キリスト教会の唯一のものは代表委員会だけです。なぜなら第一に、彼らの活動過程はベトナムでは長期間に及んでいるとはいえ、中断がありました。
 第二に、信徒の数が多くはありません。当面、私たちは代表委員会を公認します。臨時代表委員会を公認した2年後の今、正式な代表委員会を公認しました。宗教活動や他の活動をするよりよい条件が整い、条件を満たした時には、私たちは彼らに対し組織面での公認をするでしょう。

─どうもありがとうございました。


訳注:5月31日付けVietnamPlusの別の記事によれば、ベトナム末日聖徒イエス・キリスト教会代表委員会は2016年5月31日に公認決定書を交付された。モルモン教は1962年にベトナムに入り、当時のサイゴン政権によって1967年に登録証が発行された。1975年以降、ベトナムでの活動を停止し、1995年に復帰した。現在、信徒数は約1000人。
 現在のベトナムにおける14の公認宗教は以下の通り:仏教、カトリック、プロテスタント、イスラム教、バハイ教、バラモン教、カオダイ教、ホアハオ教、宝山奇香、四恩孝義、浄度居士仏会、明師道、明理道、モルモン教。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:今井昭夫 )
( 記事ID:2603 )