ベトナム人花嫁の逃亡が増えている状況をマレーシアは懸念している
2016年06月07日付 VietnamPlus 紙


 マレーシアの公共サービスおよびクレーム部(MCA)トップのミカエル・チョン氏によると、ベトナム人花嫁がマレーシア男性と家庭を築いた場合に、花嫁は子供と一緒に逃亡してしまうというケースが日に日に増加している。
 チョン氏はベトナムに3日間滞在し、この問題に対しさらなる理解を深めるため、いくつかの組織の代表や関係者に会った。面会者の中には、ビンズオン省の人民委員会代表、ビンズオン省外務局レ・フー・ホア局長、省のその他の職員数名ならびに、記者やベトナム人花嫁の代理人も含まれる。
 チョン氏は、外国人花嫁がマレーシア国籍を持つ子供と共に逃亡するケースが、少なくとも50はあることを述べた。その主な外国人花嫁はベトナム人だ。
 「私たちは、彼女達を国に引き戻し、夫と共に生活すること無理に強いることはしない。しかし、妻として、また母親としての責任をもって、彼女達は戻り、この問題を解決しなければならない。彼女達はこの問題を避けることはできない。子供たちはマレーシアの公民であって、ベトナムに帰るには一定の期限付きのビザを持っているにすぎない」。
 チョン氏によると、マレーシア人男性はベトナム人花嫁と結婚するために、約18000~25000リンギット(約4500~6250アメリカドル)もの大金を貯める。これには、花嫁の嫁入り道具、航空券、花嫁の代理人へ費用等が含まれている。しかし、結婚して1~2年ほど経つと、複数の花嫁が夫に、家族が恋しいので子供と共に故郷を訪ねたいことを訴える。だが、彼女達の中の何人かは、マレーシアを発ったのちに二度と戻らない。
 チョン氏はまた、夫が妻と子を探しに行っても、妻の家族が別の場所に移ってしまっていたり、中には妻の住所さえわからない夫もいることを述べた。
 チョン氏は、ベトナム人と結婚したマレーシア人男性は、ベトナムの妻の家族を妻と一緒に訪問するか、あるいは、テト等の祝いの機会に妻の両親をマレーシアに遊びに来るよう招くように提言している。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:野口鵬 )
( 記事ID:2700 )