ベトナムと日本が国会図書館建設の経験に関する意見交換
2016年06月14日付 VietnamPlus 紙


 6月14日の午前、ハノイにて、国会事務局は日本国際協力機構(JICA)と連携して、日本国立国会図書館建設の経験に関する座談会を行った。これはベトナム国会事務局とJICAとの間の、ベトナム国会図書館の能力向上支援プロジェクトの枠組みの一環である。
 日本では、国会図書館は国立図書館であるが、ベトナムでは、国会図書館と国家図書館はそれぞれ独立した2つの主体である。国会図書館はベトナム国会事務局に属しており、国会事務局長の決定により創設されたものである。諮問機関[としての国会事務局]の組織を強固にし、国会の業務を専門的、効果的に補助するためである。
 国会図書館には、各国会議員や国会の各機関が、国会や国会常務委員会に提出するプロジェクトや提案、報告を検討し準備する過程において、十分な情報を提供する任務がある。方針については、国会図書館の建設は、建設省が作成したバーディン政治中心区詳細計画の中で既に確定されている。
 座談会に出席した各議員は、国会図書館の活動のための空間を増やすことはとても必要であり、ベトナム国会の発展全体の傾向に合致するとの判断を示した。これはかなり新しい問題である。なぜなら、国会図書館に関する体制も新しいからである。ベトナム国会図書館の機能は、国内の図書館システムとは異なる。このため、ベトナム国会の発展の傾向と合致した図書館にするために、この問題に関する他の国のアドバイスや経験の情報を更に数多く集める必要がある。
 今後、国会図書館の業務を効果的に向上させるため、国家最高権力機関の機能、任務を、国会や国会の各機関が実施するのを補助するための知識、科学、立法の中心としての国会図書館の役割の強化が必要だとの見方を、各議員は示した。また、国会の決議の討議、可決に効果的に使用するための、各国会議員からの情報提供や調査のニーズに、充分に、信頼ある方法で、客観的に、タイムリーに対応することにおける、国会図書館の役割の強化も必要だとの見方を示した。
 同時に、国会図書館は、国会の活動に関する情報発信も必要である。国会の組織や活動について、公開し、透明性を高めることに貢献し、大衆の知識へのアクセスにサービスする。また、国会の活動に関する知見を最大限活用して、国会図書館の各任務の実施に役立てるために、国内、国外の各図書館、各研究所・機関との協力を拡大することなども必要である。
 ベトナム国会図書館の能力向上支援プロジェクトは、2014年1月から実施が始まり、2017年1月に終了する。3年間実施する中で、このプロジェクトは、国会事務局と国会図書館の多くの活動を実質的、効果的に支援してきた。

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( 翻訳者:阿部静香 )
( 記事ID:2703 )