日越堺友好協会によるマグロ漁業協力
2016年10月04日付 VietnamPlus 紙
チャン・ダイ・クアン国家主席(右)、日越堺友好協会の加藤均理事長と会談
チャン・ダイ・クアン国家主席(右)、日越堺友好協会の加藤均理事長と会談

 10月4日午後、国家主席府において、チャン・ダイ・クアン国家主席は、日越堺友好協会の加藤均理事長を親しく迎えた。
 会見で、クアン国家主席は、ベトナムと日本の関係が力強く全面的に発展し、すべての分野において多くの実質的な成果を達成してきたことに喜びを表明し、ベトナム国家の方針は、関西地域を含む両国の各地方間の交流・協力の拡大を重視することであり、このことは、両国間の広範な戦略的パートナーシップをより一層促進する上でのひとつの重要な要素と見なされると強調した。
 クアン国家主席は、堺市と、ダナン市、クアンニン省、クアンナム省などベトナムの地方との協力が年々深化し、実質的になってきたことに満足していると表明した。
 国家主席は、加藤理事長と日越堺友好協会による、経済協力、民間交流、関西地域におけるベトナム人コミュニティのサポートなどの積極的な貢献を高く評価した。
 クアン国家主席は、加藤理事長と友好協会が、日本のマグロ漁の技術と設備をビンディン省の漁民に引き継ぐことに大変尽力し、良好な経済的成果をもたらしたことを特に高く評価し、感謝の意を表した。この精神をふまえて、国家主席は加藤理事長と日本のパートナーたちに、ビンディン省でのプロジェクトを展開するために緊密に連携し、技術支援と共に、ビンディン省の漁民による漁獲物の日本市場における流通を保障するよう求めた。
 また、クアン国家主席は、加藤理事長と日越堺友好協会に、フーイエン省、カインホア省といったベトナムの他の地方でマグロ漁業協力のモデルを拡大し、関西地域における他の地域とベトナムの地方との間の協力関係を積極的に推進するよう要請した。
 加藤理事長は、在大阪ベトナム総領事館こそが、日越堺友好協会とビンディン省を含むベトナムとの間の関係を築く懸け橋であると述べた。
 日越堺友好協会は、国際協力機構(JICA)の支援とともに、漁業分野の経験を持つ専門家を通じてビンディン省とのプロジェクトを展開した。
 加藤理事長は、協力関係の実施2年間を通じ、ビンディン省の漁民がマグロの漁獲技術、処理方法の技術を身に付け、それにより漁獲物の品質を高め、漁獲回数の経済効率が高まるだろうとの確信を述べた。

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( 翻訳者:石前亜希、吉澤萱 )
( 記事ID:2858 )