新たな時代における党の指導的役割を引き続き確認する
2016年10月31日付 VietnamPlus 紙
第12期中央執行委員会第4回総会閉幕の光景
第12期中央執行委員会第4回総会閉幕の光景

 第12期党中央執行委員会第4回総会は、政治思想、道徳、生活態度の退廃、内部の「自演変」・「自転化」の現状を阻止し後退させるための党建設、党の綱紀粛正強化に関する決議を発出した。国防学院院長のチャン・ヴィエット・コア少将(党中央委員)は、政治思想、道徳、生活態度の退廃、内部の「自演変」・「自転化」の顕在化を阻止し後退させるための党建設、党の綱紀粛正強化に関する決議(訳注:以下、「決議」)の発出は極めて必要なものであると述べた。
 コア院長によれば、党が決議を発出したのはまさしく以下の理由によるものである。

 第一に、党建設、党の綱紀粛正は、ベトナムの党が重視する恒常的任務である。各任期の党大会、全会期の党中央執行委員会の業務プログラムすべての中で、党が政治、思想、組織の面で常に盤石で、革命の指導的役割を維持できるよう、党建設、党の綱紀粛正の要請、任務が明確に決定され、国家と社会全体に対する党の執権の正当性を常に強調している。
 それによれば、決議の発出は、第12回党大会任期の全会期の業務プログラムで実施・展開されるものである。
 第12期党大会任期の全会期の業務プログラムにおいて、党建設、党の綱紀粛正の要請、任務について、10の基本的解決策が決定された。このなかで、政治思想、道徳、生活態度の退廃、内部の「自演変」・「自転化」の顕在化と闘争し、阻止し、後退させることを重点に据えた第11期4中総決議を引き続き実施することが強調されている。

 第二に、党建設にかかる現状と認識についてである。これまでもまた現在も起こっている政治思想、道徳、生活態度の退廃、内部の「自演変」・「自転化」の顕在化について、第11期党中央執行委員会は、党の指導的役割に対する危機であり、体制の存亡に直接かかわるものとして認識を深めていた。
 こうした危機を阻止すべく、第11期4中総は、「今日の党建設に関する喫緊の問題」決議を発出した。しかし、4中総決議のいくつかの内容は目標、要請を達成しておらず、政治思想、道徳、生活態度の退廃、内部の「自演変」・「自転化」の現状を未だ後退させることができず、顕在化し、より複雑に表れているものもある。とりわけ官僚主義、汚職、浪費、不正行為、「利益グループ」の問題は依然として深刻である。一部の指導者、ハイレベルの管理者を含む幹部、党員の道徳、生活態度の衰退および「自演変」・「自転化」の顕在化は、世論に物議を醸しだしており、党に対する人民の信頼を低下させている。
 上記のような政治思想、道徳、生活態度の退廃、「自演変」・「自転化」の顕在化には、客観的及び主観的な原因の双方があり、その中で、党中央執行委員会は、主たる原因が主観的な原因にあり、本質的な問題は、幹部・党員そのものの革命道徳精神の研鑽、訓練が不十分で、個人主義等に陥っていることにあると明確に指摘した。
 それとともに、幹部・党員の教育、管理、配置、活用の業務も十分正しく重視されておらず、むしろ軽視され、一部分にしか焦点を当てず、科学性が欠如している。留意すべきは、党中央執行委員会が、主たる原因のなかで、「権力監視の原則が明確にされていない」問題を指摘したことである。すなわち、党、政府を建設するための祖国戦線及び各社会政治組織を通じた監査、異見表明、意見の提案における人民の役割が十分かつ効果的に発揮されていない。
 特に、今回、党中央執行委員会は、民主集中原則の軽視、批判・自己批判原則の不徹底、汚職、浪費防止業務の効果が乏しいことを強調した。すべての党組織、すべての幹部・党員は、政治思想、道徳、生活態度の退廃、内部の「自演変」・「自転化」の顕在化と闘争し、阻止するうえで、党全体としての認識、責任を踏まえ、今般の4中総において、政治思想、道徳、生活態度の退廃が現れる15の兆候と、内部の「自演変」・「自転化」が現れる8の「兆候」について概略した。
 党中央執行委員会の概略に従った「兆候」とは、特に家族・コミュニティー・社会の価値からの逸脱のみならず価値が崩壊した幹部・党員そのもの、また権力にとってのあるべき姿をはじめ、社会関係における意識、思想、信頼、信念、意志、行動、態度から包括的に総覧したものである。
 仮に、こうした状況がしっかりと阻止できないならば、党の存亡および体制の危機に直接脅威を及ぼすだろう。

 第三に、国際、地域情勢及び国内情勢が非常に厳しい状況にあって、大規模な革命事業の必要性が投げかけられている。
 新たな段階における革命の状況は、党の見事な伝統と本質を発揮し、政治、思想面で真に盤石な党の建設に配慮し、意志と行動を大きく一致して、道徳、生活面で清廉で、組織が緊密で、人民としっかりと結びつき、国家を一層発展させる指導力が十分でなければならないことを求めている。

 コア少将は、以上の理由から、政治、思想、組織の面で真に盤石な党を建設し、新たな時代におけるベトナム革命に対する党の指導的役割と執権の正当性を確認するために、このたびの決議発出は必要不可欠であることを強調した。

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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:2913 )