ハノイのヌォックマム市場:消費者「半信半疑」ではなくなる
2016年10月24日付 VietnamPlus 紙
自分の好みでヌォックマムを選ぶ消費者
自分の好みでヌォックマムを選ぶ消費者

 先日、ベトナム規格・消費者保護協会(VINASTAS)によって発表された、ヌォックマムがヒ素に汚染されているとの情報は、多くの人々を慌てさせただけでなくヌォックマムの生産業者をも心配させ、脅かした。
 しかし、保健省とともに各機関が正式に検査し、各ヌォックマムのサンプル100%すべてから最大許容量を超過する無機ヒ素は検出されなかったと確認した後は、首都ハノイの消費者は安心して各自の好みに応じたヌォックマムを選べるようになり、販売者たちもまた安心して伝統的な方法で生産されたヌォックマムや工場で大量生産するヌォックマムを店に陳列できるようになった。
 10月24日のベトナムプラスの記者の市場調査によると、ホアンヴァンタイ市場、ホム市場、キムリエン市場、ダイタイン市場、ガートゥーソー市場、ダイトゥー市場などの多くの伝統的な市場では、ハノイ地域の各コンビニエンスストアと同様に、ヌォックマムの売買は通常通りおこなわれており、工場で大量生産するヌォックマムや伝統的な方法で生産されたヌォックマムを含む、様々な製品の価格も安定しているとのことである。
 グエン・ティ・タインさん(ホアンマイ区ディンコン町会)は、彼女の家庭では味が好みに合い価格も手頃なため、グエンギエム社の一番搾りヌォックマムを使用しているという。
 タインさんはまた、ヌォックマムがヒ素に汚染されているとの情報を初めて耳にしたときは、ベトナムのどの家庭でも毎日使用している調味料の一種なので、とても動揺したという。しかし、理解を深め、情報を追ううちに、これは有機ヒ素のみであり決して毒性は無いことが分かり、彼女は安心していつも通りにヌォックマムを購入し、使い続けているそうだ。
 「最初に67%以上のヌォックマムがヒ素に汚染されているというニュースを聞いた時、私もとても心配になった。なぜなら、昔からこれまで、私だけではなく私の家族、特に子供も皆ヌォックマムを使ってきたためだ。しかし今は安心した。これは無機ヒ素ではないから毒性は無いと知ったからだ」とタインさんは述べた。
 同じ考え方で、ダイトゥ市場で雑貨を売る小商いのチャン・アイン・ズンさんも、「この数日、市場の人々もヌォックマムの品質の発表について噂話をしており、そのため、いつもテレビを注視して事の真偽を把握しようと努めていた」とのことである。
 「今日までのところ、保健省がヌォックマムのサンプルの100%が安全だったと発表した後から、人々はようやく「半信半疑」ではなくなり安心して商品を購入するようになった。私のお店は今のところ経営は通常であるが、それはヌォックマムが長く売れている商品であり、ブランドがあり信頼を得ているからだ」とアインズオンさんは笑いながら語った。
 現在よく売れている製品について、小商いの人たちが教えてくれた。「市場に出回っているヌォックマム製品はブランドも価格も、かなり多様だ。人々がよく選び購入する製品のブランド名は、ハインフック、フーコォック、ナムグー、グエンギエム、カットハイなどのヌォックマムである。価格は製品ごとに表示されており、1リットル入り1瓶あたり2万5千ドン[訳注:およそ116円]から18万ドン[訳注:およそ840円]くらいである」とのことである。

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( 翻訳者:菊地紗希、西晶子 )
( 記事ID:2934 )