ダナン空港でのダイオキシン除染プロジェクト第2期が始動
2016年10月18日付 VietnamPlus 紙
ダナン空港のダイオキシン除染地区(第2期)
ダナン空港のダイオキシン除染地区(第2期)

 ベトナムとアメリカの協力によるダナン空港での第2期ダイオキシン高熱処理プロジェクトの開始式が10月18日ダナン市で行われた。これはダナン空港でのダイオキシン除染の最終段階でもある。
 開始式は、グエン・チー・ヴィン上将・党中央委員・中央軍事委員会常務委員・国防次官・国防省枯葉剤被害克服委員会委員長、レー・フイ・ヴィン中将・党中央委員・防空空軍司令官、テッド・オシウス在越アメリカ合衆国特命全権大使が見守る中、行われた。
 開始式でスピーチしたグエン・チー・ヴィン国防次官・上将は、これが重要な一歩であることを強調し、米越両政府の約束に基づき、プロジェクトの遂行を促進し、ダナン市の最も汚染された地点(ホット・スポット)の徹底的な除染の早期完了に向けた、米越両国の関係機関の弛まない努力を指摘し、そうした努力が環境の浄化、そして、人々の健康と社会活動の安全の保障に貢献していると確認した。
 一方、国防省の関係機関は米国際開発庁(USAID)と緊密に協力し、ビエンホア空港の環境アセスメントを既に実施している。
 その結果は国防省、資源環境省からベトナム政府に報告され、ビエンホア空港の環境汚染に対する徹底的な除染プロジェクトの立案、実施が検討されている。
 グエン・チー・ヴィン国防次官・上将とテッド・オシウス米大使は、多くの米越両政府関係者や報道関係者を前にして、ダナン空港での高熱処理システムの開始を象徴するナイフ・スイッチを入れた。
 第2期では、プロジェクトの範囲内のダイオキシンで汚染された約4万5000立方メートルの土壌の除染が行われる。ダナンの人々にとっては大きなメリットがあり、二国間関係の促進にとっても意義あることである。
 米国際開発庁(USAID)とベトナム国防省が管理・実施しているダナン空港のダイオキシン除染プロジェクトは、約9万立方メートルのダイオキシン汚染土壌を除染するもので、ベトナム政府が設定しているダイオキシン浄化の基準値150ppt(一兆分率)以下を目指している。
 両国政府は2016年5月、第1期の高熱処理後、約4万5000立方メートルのダイオキシン汚染土壌の除染に成功したと発表した。除染された土地と土壌はダナン空港の拡張に利用される。
 第2期の高熱処理は2017年半ばに終了し、2018年中には撤収作業と土地の返還が完了する予定。プロジェクトの長期的な効果は、汚染地区のダイオキシンが露出することで人々の健康を害する危険性を排除することである。

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( 翻訳者:鈴木加奈、森本真由 )
( 記事ID:2937 )