児童労働は主に農業分野で行われている
2016年12月01日付 VietnamPlus 紙


 労働傷病兵社会省の最新の統計データによると、国全体で児童労働者数は175万人を超え、このうち農業分野に従事する児童は67%で、このほかは、サービス業分野が16.6%、工業・建設業分野が15.8%を占めている。
 これは2016年から2020年の間の児童労働の防止と削減を指導するためのシンポジウムで出された情報である。児童保護局(労働傷病兵社会省)が、国際労働機関(ILO)及び国連児童基金(UNICEF)と共同で12月1日午前にハノイで開催したものである。
 2012年に児童保護局により実施された児童労働の状況に関する調査結果からも考えられることは、労働している児童の85%近くが農村地域で生活しており、農業分野での児童労働は118万人に上っているということである。
 児童保護局(労働傷病兵社会省)のダン・ホア・ナム局長によると、15歳未満の児童労働は主に農業分野で行われており、15歳から17歳の一部の子どもは工業や建設分野での労働に移行しているという。
 「さらに悲しいことに、学校に通わなくなる子供の比率が依然としてとても高いのです。具体的には、調査を受けた児童労働者の中で、学校に行ったことがある児童が52%、学校に通っている児童が45.2%で、そして2.8%の児童が教科書を手にして学校に行ったことがありませんでした」とダン・ホア・ナム局長は述べている。
 ダン・ホア・ナム局長は現在最大の難題は、子どもたちの親の認識が狭く限られていることで、主にそのような理由から、子供が働くことは児童労働や禁止されたことではなくただ家族の仕事を分担する方法の一つであると多くの父母が考えている点である、と述べている。
 ベトナムは子どもの人権の実現化を保証するための一連の法律や政策を公布した。特筆すべき点は、児童労働の防止と削減について、関連する多くの事業プログラムやモデル事業を実施していることである。2016年6月7日に政府の首相は2016年から2020年の児童労働の防止・削減プログラムを承認した。プログラムの目標の中の一つとして、法律の規定に反する児童労働が通報もしくは発見された時にはその100%が時宜を得た支援と介入を受けられることが盛り込まれている。

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( 翻訳者:橋本実穂 )
( 記事ID:3112 )