基礎教育学校の試験問題漏えい防止のため、試験問題保管棟を建てるよう指示とのこと (2016年12月22日 15)
2016年12月22日付 The Voice 紙

ヤンゴン12月21日

 基礎教育学校〔小中高校課程―訳者注〕の試験問題漏えい事件が近年発生しており、試験問題を管理する保管棟(試験問題を規則に従って保管し、取り出せるように建てられた小さい建物)を建てるよう指示が出されたと基礎教育学校の教員らが明かした。
 基礎教育機関の中等・高等学校で保管棟をたてるために教育省から各学校に50万チャット支給されたが、一部の学校では給付金が十分ではなく学校の経費から支払わなければならないと一部の教員らが言った。
 試験問題保管棟は一部の管区域と州では11月から建設しており、一部学校では目下建設準備にとりかかっているところもある。中等・高等学校のみならず、準中学校〔正規の中学ではないが、中学課程をもつ小学校―訳者注〕においても建設をしているとわかった。
 ヤンゴンの高等学校の校長は「保管のために戸棚を利用せよといっても、戸棚の外側を戸棚で囲ったような小さな部屋にすぎない。そこに鉄格子を取り付けて建てていると私は聞いている。一部には完成しつつある学校もあるときいている。私の学校はまだ完成していない」といった。
 この計画はミャンマー試験局が指示したというので、同局の総局長ウー・ミョーニュンに尋ねたところ「違う。それは4年生と8年生のためのものだ」と答えた。
 詳細を知るために何度も連絡を取り質問をしたが、再度の返答は得られなかった。
 しかし、保管棟の建設指示に関して、マンダレー市チャンミェターズィー郡区の女性教員は、「私達の学校では近々完成するだろうと聞いている。試験管理用の保管棟を建設することが緊急を要するものなのかよく調べた方がいい」と意見を述べた。
 基礎教育学校の教員らによれば、試験保管棟のために直接50万チャットを使用し、独自の計画で建設できる学校もあるが、管区域または州の教育センターが委員会を組織して建設する郡区では、当該校の校長は場所だけしか選ぶことができないという。
 ネーピードーの教育省が昨年までに発表した統計によると、ミャンマーでは中学校は合わせて6000校以上、高校は合わせて3500校以上ある。その統計による計算だと、47億チャット以上(中等学校には30億チャット以上、高等学校には17億5千万チャット以上)かかることになる。

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( 翻訳者:萩原 和宏 )
( 記事ID:3135 )