越中国境・領土に関して政府レベルで交渉
2016年12月13日付 VietnamPlus 紙
レ・ホアイ・チュン越外務次官(左)と親しく会談する王毅・中国外相(右)
レ・ホアイ・チュン越外務次官(左)と親しく会談する王毅・中国外相(右)

 ベトナム通信社中国支局の記者によると、越中国境・領土に関する政府レベルでの交渉が12月12日から13日まで中国、北京にて行われた。
 ベトナム代表はレー・ホアイ・チュン外務次官兼ベトナム国家国境委員会委員長で、中国代表は劉振民外務次官だ。
 12月13日、中国の王毅外相は、ベトナム代表と親しく会談した。
 友好的で、誠実、率直に意見を言うような雰囲気の中、両国の代表は近年両国の関係が良い方向へ発展したことを評価した。また同時に、両国の関係を今後も力強く良好に安定して発展させていくことに貢献できるように、両国の首脳級指導者の合意内容実施の具体的な方法について掘り下げて討論した。
 双方は2017年の関係の方向性についても意見交換した。いちばんの話題は、両国の首脳級指導者来訪の準備についてだ。
 ベトナム側は、両国の関係における国境・領土問題の重要性を強調した。国境・領土問題の妥当な処理と解決は礎であり、両国の関係を促進させるための基礎を作り重要な貢献をすることだとした。海上問題を含めた領土の国境問題に関するベトナムの一貫した政策を確認し、これまでの南シナ海における複雑な変化に関する懸念を表明した。
 会合では、2013年に開かれた前回の全体交渉からの国境・領土問題の処理、解決のための協力の各成果の点検が行われた。そして、陸上国境問題については、双方は前向きな成果を数多く得ることができ、国境管理協力メカニズム(国境合同員会、国境代表、国境検問所協力委員会など)が実際の中で役割を良好に果たし、国境犯罪防止対策のための闘いをたゆまず拡大してきたことについて一致した。
 このような結果は国境の管理と保護において重要な貢献を成し、特に国境エリアの、また両国全体の、経済と社会の発展の条件を構築する。
 会合では、国境地域の管理業務を強化し、治安と社会秩序の維持を続けることで合意した。また、観光資源であるバンゾック滝の保護と開拓の協力に関する協定とバックルアン川河口における自由航行区域での船舶の往来に関する協定の効果的な実施、通関の利便化を適用し双方それぞれの側の国境検問所の拡大と向上の促進を続け国境地域の発展のための条件を整えることでも一致した。
 海上問題に関して、双方は、両国両党の首脳級指導者間の重要な共通認識と「ベトナム-中国海上問題解決のための指導基本原則に関する合意」を厳格に実施し、各海上問題を妥当に処理し、状況を複雑にせず、意見の不一致を良好にコントロールし、適切な協力を促進し、海上の平和と安定を共に維持することを確認した。
 会議では、これまで、両国がいくつかの一定の進展を成したことが評価された。この中には、既に締結された二つの協力プロジェクトが予定通りの進捗速度で実施されていることが含まれている。二つのプロジェクトとは、「トンキン湾の島嶼と海の環境管理に関する研究・交流協力プロジェクト」と「紅河流域と長江流域の完新世の堆積物の比較研究協力プロジェクト」である。また、トンキン湾と他のいくつかの地域における水生生物の放流協力に関する合意文書の締結に向けた作業を早期に完了させることで合意した。
 双方は、海上の問題に関する作業チームによる国境画定交渉の進展と共に発展するための協力の確実な促進を継続させることで一致した。
 この目標に従い、双方は、各年次会合を通して政府レベルの交渉メカニズムを活かすこと、両国の交渉団長間の会合の頻度を増やすこと、海上問題に関する作業チームの交渉メカニズムを活かすことで一致した。
 同時に、双方は「南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)」の全面的、効果的な実施の継続と、各当事者と共に合意した協議を基盤にした上で「南シナ海行動規範(COC)」を早期に策定することでも一致した。

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( 翻訳者:石前亜希 )
( 記事ID:3144 )