ベトナムの主権を侵害する切手の即時廃止を中国に要求
2016年12月13日付 VietnamPlus 紙
チュオンサ、ホアンサの両諸島に対する主権を確認する法的根拠をベトナムは十分にもっている
チュオンサ、ホアンサの両諸島に対する主権を確認する法的根拠をベトナムは十分にもっている

 ベトナムの郵政当局は中国郵政に対し、ベトナムのチュオンサ群島(南沙諸島/スプラトリー諸島)に対するベトナムの主権を侵害する切手「中国の灯台」の即時廃止を要求した。
 ベトナム情報通信省が12月13日午後に出した声明によると、中国郵政は「中国の灯台」と題した5種類の切手を発行したが、これらには中国が違法に占拠しているベトナムのチュオンサ諸島に属すチャウヴィエン礁(Cuarteron Reef/華陽礁)、ガックマ礁(Johnson South Reef/赤瓜礁)、スービー礁(Subi Reef/渚碧礁)、チュータップ礁(Fiery Cross Reef/永暑礁)・ヴァインカン礁(Mischief Reef/美济礁)に中国が建設した5つの灯台が描かれていた。
 声明は、「そうした切手の発行は、チュオンサ諸島に対するベトナムの主権を著しく侵害するものである。ベトナムはホアンサ諸島(西沙諸島/パラセル諸島)およびチュオンサ諸島に対するベトナムの主権を確認する十分な歴史的証拠と法的根拠を有している」と強調した。
 加えて、中国郵政が発行した切手「中国の灯台」は、万国郵便連合(UPU)が定めた文書の規定(万国郵便条約第8条)に違反している。
 ベトナムの郵政当局は、今回の出来事に反対するとともに、中国郵政に対し、歴史的事実の尊重、ベトナムのチュオンサ諸島の島々の図案が描かれた切手、封筒、その他の印刷物の即時廃止、同様な事案の再発防止、ベトナムと中国の郵政当局間の協力関係構築への貢献を求めた。

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( 翻訳者:一橋弘人 )
( 記事ID:3216 )