故チュオン・チン党書記長 -全人生を全面的な党建設に捧げて-
2017年02月07日付 VietnamPlus 紙
キューバを公式訪問したチュオン・チン書記長を出迎えるカストロ議長
キューバを公式訪問したチュオン・チン書記長を出迎えるカストロ議長

 故チュオン・チン党書記長の生誕110周年記念(1907年2月9日~2017年2月9日)にあたり、我々は、党建設工作における同氏の大いなる貢献に思いを馳せたい。
 今日の党建設、党の綱紀粛正に関する第12期4中総決議において熱く議論され提示された任務は、同問題に関するチュオン・チン党書記長の前向きな考えから離れたものではない。
党が地下活動をせざるを得なかった時代から、あるいは党、国家、国会の最高指導者の地位にあったときから、党建設は、常にチュオン・チン党書記長の特別な関心事項であった。同書記長は、党建設について、語る・指導するのみならず、政治と指導、路線と組織、道徳と作法の面すべてにおいて、全面的な党建設の多くの任務実現に直接参加してきた。
 生前、常にチュオン・チン同志は、生活の中でなすべきことを十分に果たすよう求めるとともに、党の指導的地位を強調し、草の根レベルから中央レベルまで党組織はすべて民主集中原則を厳格かつ常時実施し、批判・自己批判を誠実に行い、党の処分を厳しく実施し、法律と社会道徳の原則を遵守しなければならないと強調していた。
 ドイモイが始まる前、1986年10月19日の第10期ハノイ市党支部大会において、チュオン・チン党書記長は、「我々は、党の紀律と党規約に違反したいかなる幹部・党員も許さず、法律に違反し、社会公平の原則を犯すために他者の権力に頼るいかなる者も許さない。各同志は、原理原則に立ち返り、党の処分と国家の法律を維持するため、党建設工作を真に実施することを重視する必要がある」と強調した。
 チュオン・チン党書記長は、ドイモイの幕開けとなった1986年12月の第6回党大会における政治報告の中で、引き続きこの論点を強調し、「いかなる指導者も、自らを組織の外に置かず、自らに集団の決定と異なる発言と行動を行うような権力を与えない」と述べた。
 実践的行動の中で、過ち、欠点に突き当たることは完全に起き得ることであろう。しかし、過ち、欠点に遭遇したとき、もっとも重要なことは、「前へ進むための修正」との目的を以て進歩するため、建設的精神と厳格な「批判・自己批判」によって、過ち、欠点を認識し、評価し、修正することである。このように、チュオン・チン党書記長は、会議やシンポジウムにおける多くの講話、論考のなかで強調した。
 人民との密接な関係における政治・思想に関する党建設は、極めて重要な工作である。人民に親しむことについてのホーチミンの考え方と、これを手本としホーチミンの「人民に依拠し我が国の機構を修正する」との確信を受け継ぎ、チュオン・チン党書記長は、ベトナム革命の大いなる教訓の一つは、「一国の力、革命の力はまさに人民の中にある」と強調した。
 党は、正当な路線・政策によって人民から威信を得て指導的役割を果たす。人民と党の間の密接な関係を強化することは、人民の現状と願望に見合うよう、党が正しい路線・政策を講じるために重要な基礎でもある。人民に依拠し党建設を行うべく、人民の社会生活上の実践を分析し党建設を行うことは、チュオン・チン同志の重要な論点である。同志は、経済恐慌を引き起こした原因の一つは、実践面の活況に比して、路線面に不合理な点がある-行き詰まり、時代遅れ、思考の硬直が露呈した-ことによるものと認識した。
 正しい路線・政策は、実践に見合ったかたちで、社会発展のリズムを遵守しなければならず、路線・政策の実施に人民からの支持を得なければならない。このことは、チュオン・チン同志がその役割を顕著に評価されるドイモイにおいて強調された、「人民を礎となす」との考え方の根拠でもある。
 第6回党大会決議を実施する最初の数か月間、チュオン・チン党書記長は、党の指導方式を刷新し、地方の党委員会が地方政府に成り代わって業務を行っている現状を直ちに克服し、党機関、国家機関の機能と任務が重複している現状を克服し、法律(つまり党の路線の法制化)は統一的にかつ厳格に実施されねばならないと求めた。「法律違反と闘うため、世論・大衆と結びついた社会主義法治体制の力を用いねばならない」。かかる闘争は、党の団結と、意思と行動の統一を体現するものでもあった。
 別の観点から、組織と活動に関する党の原則を厳格かつ十分に実施し、党の処分を強化することについてより強調して提示した際、チュオン・チン党書記長は、党組織、党員に対し、国家機構の能力を向上させ業務の効果を高め、党建設工作と政府の構築との間、また政治システム全体における弁証法的関係を明らかにするよう求めた。党建設工作、党の綱紀粛正は、簡素で効果的な方向での国家機構の整備や、道徳、能力、積極性があり業務と人民に対し責任感のある幹部と緊密な関係がある。このことは、今日我々が依然として努力して実施している点である。
 ドイモイの大いなる精神は、思考の刷新、機構の転換とともに、現在も党の人事工作の刷新面で求められている。チュオン・チン党書記長は、幹部の評価基準の作成と同時に、幹部の管理にかかりすべての部門と地方における党委員会の責任を確定することを含め、幹部の管理システムを構築することを要請した。このことは、党の指導機関にとって少なからず重要な機能と見なされる。
 チュオン・チン党書記長は、また、官僚主義、幹部の選定・配置の業務における権威主義が常時起きているといった悪しき状況を明確に指摘した。このことによって多くの社会悪が引き起こされ、人民の信頼が失われているが、その克服は遅々としており、むしろより深刻である。人事工作における悪しき見せかけは、今日、一層多様化しかつ巧妙になっている。
 第12期4中総決議は、第8番目の部分において、道徳・生活態度の退廃の現象について次の通り述べた。「人事工作が揺らいでいる。金で職を買い、金で権限を買い、金でポジションを買い、金で人事異動を買い、金で学歴を買い、金で裁判を勝ち取る…。個人の利益のため、あるいは親や知人のため自らに与えられた権力を活用する。また、実利を得るため自らの職務、権限を利用している」
 若く能力のある幹部・党員を発掘、選考、養成、雇用できるよう、党は、親族や親しい者が集まったグループなどの「隣人関係」、あるいは賄賂だったり、金で職を買うことによる人事選考、人事任命の現状を破棄する必要がある。
 30年前、チュオン・チン党書記長は、明確で集団性を確保し民主的な人事決定の規程を用いて、人事工作を民主化する方策を打ち出すと同時に、任命の決定に対するトップの責任を掲げることについて言及した。この方策は今日に至っても過去のものとはなっていない。
 60年以上に及ぶ革命活動に休息はなく、チュオン・チン党書記長は、党建設の分野において多くの貢献を残した。党書記長の巨視的視点からの深淵なる理論と豊富な実践活動は、長きにわたり大きな価値あるものである。今日もチュオン・チン党書記長は、新たな時代における党建設、党の綱紀粛正事業において、我々と歩みを一にしている。

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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:3243 )