４月21日、グエン・スアン・フック首相は、ベトナム訪問中のインドのV.K.シン外務閣外相による表敬を受けた。
　フック首相は、ベトナムとインドが、相互に信頼し、固く結ばれた善き伝統的関係を持っていると強調し、インドのナレンドラ・モディ首相に社会経済における極めて印象的な成果に対する祝福の言葉を伝えるように述べた。
　フック首相は、今日のような発展の勢いを以て、インドは、地域と世界においてより重要な役割を担う現代の強国となるだろうと述べた。
　同首相は、インドが優位性をもち、且つベトナムのニーズがある各分野における投資を強化し、貿易の障壁を制限して一つ一つ解消し、両国の輸出入品のための好い条件をつくり、投資家に環境を整備し、2020年に二国間貿易額が150億ドルに達するよう、双方に期待を表明した。
　同首相は、ベトナムが必要とする多くの分野において、優遇借款、開発支援、技術支援などインドが示す善意を高く評価したうえで、ベトナムは、インドが引き続き国防協力を推進し、ベトナムに対する国防分野での人材育成支援を強化していくことを期待すると述べた。
　ベトナム政府は、インドが石油・ガス探査・開発の協力を続けることを支持する。双方は、陸路と航空両面の結合を強化し、各航空会社が早期に両国の政治、経済の中心地を繋ぐ直行便陸路を開設できるよう、最高の好条件を講じることについて検討する必要がある。
　フック首相は、両国の外務省に対し、二国間の包括的戦略パートナーシップを実施するための行動計画を早期に完成させるよう要請した。
　同首相は、両国が多国間のフォーラムにおいて円滑に連携していく必要があると述べ、ベトナムは、インドの東方政策とともに、インドが地域で役割を果たしより高い地位に就くことを支持し、インドがASEANとあらゆる面で連結・結合を強化することについて支持すると明確に述べた。
　同首相は、この間の南シナ海問題にかかるインドの前向きな立場および各種のスピーチを高く評価し、引き続きインドが、南シナ海における平和、安定、安全、秩序、航海・航行の自由を支持すると力強く声を上げ、1982年の海洋法に関する国連の条約を含む国際法を遵守し、国際法に基づき平和的手段によって係争を解決すべく、外交と法理のプロセスを尊重することを高らかに主張していくよう期待を述べた。
　シン外務閣外相を通じ、フック首相は、インドのナレンドラ・モディ首相に表敬の言葉を送った。
　シン外務閣外相は、インドのモディ首相からフック首相に宛てた手紙を謹んで手交し、同時に、二国間関係および両国政府の首脳間の関係を高く評価した。今年は、両国にとって、外交関係樹立45周年記念、ベトナムが調整国となっているASEAN-インド対話関係25周年記念の年である。ベトナムの国土と人々に対する温かな思いやりを表したうえで、シン外務閣外相は、現在ベトナムは社会経済面で顕著に変化しており、インドの国民は常にベトナム独立闘争に深い敬意を払い、ベトナム人民を良き友人であると見なしている、と述べた。
　シン外務閣外相は、両国が、包括的戦略パートナーシップをより効果的に展開するため、明確なロードマップと計画を策定する必要があると強調した。インドは、ベトナムに５億ドルの信用を供与する約束を実施し、インターネットセキュリティ、貿易保護、国防分野での人材育成、宇宙航空など各分野においてベトナムと協力を推進し、各種の伝統医薬品などの開発に努力しているところである。
　シン外務閣外相は、両国には依然として協力拡大の可能性が大いにあるとし、インドの経済は目下力強く発展しており、双方の間の経済協力のための機会は多いと指摘した。そのため、両国の都市を連結する直行便の開設を含め、両国国民が交流を強化するための環境を整備する必要がある。貿易については、両国が海運の発展に関心を寄せる必要があり、これを通じ、商品価格の引き下げに寄与することができるだろう。

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（ 翻訳者:池田樹生、福原百那、山田奈保 ）
（ 記事ID:3409 )