ベトナムは日本各企業の投資誘致を促進
2017年10月08日付 VietnamPlus 紙
グエン・ドゥック・クオン大使(左)と伊原木 隆太岡山県知事(写真:グエン・トゥイエン/ベトナムプラス)
グエン・ドゥック・クオン大使(左)と伊原木 隆太岡山県知事(写真:グエン・トゥイエン/ベトナムプラス)

 日本企業のベトナムへの投資促進のPR活動の一環として、在日ベトナム大使館のグエン・クオック・クオン大使は10月初めの週で四国地方にある岡山県、鳥取県、島根県の3県を訪問した。
 各県で大使は、県知事を訪問したほか、ベトナムの状況や3県の多くの企業との投資協力チャンスを紹介する座談会を行った。
 岡山県知事の伊原木隆太氏は、ベトナム大使の訪問への歓迎の意を示し、この訪問が岡山県とベトナムの各地域の多方面での協力関係を後押しすることに貢献できることを望んだ。
伊原木知事は、2015年にベトナムに訪問した際に、ベトナムの国と人に良い印象を持ったことを述べた。
 県の各経済組織の指導者たちは、ベトナムは現在県の企業が投資協力のチャンスについての調査への関心を最も寄せている国であり、122社の企業が関心を持っている、これに対して、中国には72社、タイには57社、インドネシには56社が関心を持っていた。
 岡山県は日本一雨が少なく、温和な気候であることから「晴れの国岡山」と呼ばれている。そして品質の高い工業や農業、また観光業も発展している。人口は200万人近く、GDPは700億米ドル近くある。さらに岡山県は大学と専門学校の数が日本の中で3番目に多く、現在多くのベトナム人学生が学んでいる。
 鳥取県知事の平井伸治氏は、現在県の多くの企業がベトナムに関心を持っていると述べた。県庁は、県内の学校で、早い時期に日本語を教えるクラスを開講することを積極的に支援している。これは、ベトナムの大学を卒業したもののまだ仕事についていない学生を来日させ、日本語を勉強しながら各企業で実習する学生を募集するためのものである。質の高い労働力の県への誘致を目的とした一定の優遇制度を利用する。
 鳥取県はまた、初めて鳥取県とベトナムの双方向での観光交流のチャーター機をこの11月に飛ばすことについて積極的に準備を進めている。多くの県民がベトナムのハノイとハロン湾を訪れるためのチケットを購入するための登録を行った。そして鳥取県もまた、県の有名な観光名所を訪れるベトナム人観光客を受け入れることを望んでいる。
 県の指導者は、ベトナムが経済特区をいくつかつくる準備をしていることについてのグエン・クオック・クオン大使の話をとても関心を持って聞き、県の先端技術を持つ企業にベトナムでまもなくできるハイテク経済特区への投資を紹介したい、と表明した。鳥取県は、漫画の「王国」と言われ、名探偵コナンのように、世界中から知られている。
 島根県は人口70万を超える県で、多くの中小企業が集積している。それら企業の活動分野は、機械製造や電子部品の製造、食品加工、漁業や農業の分野である。特にブドウ栽培は、日本では生産量がトップレベルである。県は労働力不足のために、ベトナムからの研修生や実習生の受け入れの拡大を臨んでいる。
 3県の企業と交流し、グエン・クオック・クオン大使は、グエン・スアン・フック首相が6月の日本への公式訪問で示したメッセージを強調した。[その内容は]今は、5年10年だけではなく数百年のビジョンを持って、両国の企業と各地方が互いに協力強化し、両国に共に利益がある協力関係を育てることに貢献するための「天の時、地の利、人の和」がそろった時である、[というメッセージ]である。
 多くの日本の企業が関心を持っており、税務手続きや税関、代表事務所開設、保税倉庫設立などに関してとても具体的に質問した。今後、ベトナムでの生産・投資やビジネスの拡大を期待しているのである。

参考記事:「日本の中小企業がベトナムに投資するのを奨励」
https://www.vietnamplus.vn/khuyen-khich-doanh-nghiep-vua-va-nho-nhat-ban-dau-tu-tai-viet-nam/469274.vnp

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:武本侑馬 )
( 記事ID:3831 )