日本脳炎予防接種、9日間にわたりミャンマー全土で実施(2016年11月16日 2)
2017年11月16日付 The Voice 紙

ヤンゴン 11月15日

全国の基礎教育学校、私立学校、宗教学校と、居住地を離れた人々が暮らす場所に設立された学校において11月15日から23日までの9日間、日本脳炎の予防接種を行うことが、保健・スポーツ省からわかった。
 予防接種のプログラムは2回に分けて実施する予定であり、1回目は学校に通う5歳から15歳までの子供に接種し、9か月から5歳の子供には12月11日から20日までの10日間で行うということが同省からわかった。
 「この予防接種は、麻疹やポリオとは異なる。注射を受けていない子供はみな予防することができない。蚊を媒介して感染する病気だからである。蚊に刺されて、注射を打っていないと、発症する可能性がある。そのため100%接種できれば、私たちが望むとおりに予防することができる。最低でも95%まで達成できるように実行するよう志している」とタ―ターリン医師が説明した。
 日本脳炎の予防接種は、11月15日にネーピードー第六高校で接種開始式の形で接種を行い始め、全国にある学校でも同時に予防接種を行っているとユニセフの責任者の一人が述べた。
 日本脳炎という病気は蚊を媒介して伝染する病気であり、年齢に関係なく発症する可能性があるが、9か月から15歳の子供に最も多く発症する。2012年の感染報告書によれば、ミャンマーのヤンゴン管区、ヤカイン州、シャン州北部、イラワジ管区において、最も多く感染があったことが上述の省からわかった。
 日本脳炎は国民の健康問題の一つになっており、予防接種を2018年1月から通常の予防接種計画の中で9か月の子供に接種していくことになっている。現在、通常の予防接種計画の中では10種類の予防接種を実施しており、現在接種している日本脳炎は11種類目になる。その予防接種事業のために、子供1人につき約80ドルの経費をかけて接種していることが拡大予防接種事業からわかった。
 日本脳炎に感染すると、命を失う可能性があるほどに脳の発達が損なわれること、口がきけなくなる、耳が聞こえなくなるといった身体障害も起こり得ることがユニセフからわかった。
 この病気は、ミャンマーで2016年の年間での発症が前年より2倍に増えている。この予防接種の実施を、GAVI(訳者注:The Global Alliance for Vaccines and Immunization、途上国の子供への予防接種の普及に取り組む、資金援助プログラムのこと)、ユニセフとWHOの協力を得て、保健・スポーツ省が実施行しているものである。
 日本脳炎は15歳以下に最も多く発症し、この病気が発生している東南アジアと西太平洋地域の24か国において、発症率は10万人に約2人であり、毎年の発症者が約68,000人、死者はおおよそ13,600人から20,400人にのぼることがWHOの推計からわかった。

ミャザーチーティン

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( 翻訳者:小池美有 )
( 記事ID:3947 )