ベトナムの織物・縫製:第4次産業革命が労働生産性の向上を求める圧力
2017年11月01日付 VietnamPlus 紙


 第4次産業革命は織物・縫製部門に対して新しい機会を生み出したが、市場拡大及び売上高増加のためには、各企業は現代的な技術に常にアプローチし更新していかねばならない。そのことを通して労働生産性を向上させるのだ。

   年間輸出額は310億USドルに上る可能性がある。

 2016年、ベトナムは年間目標・計画実現において好調な結果を得た。
 特に織物・縫製部門では、部門全体の輸出総額は前年比3.3%増のおよそ280億USドル、2016年の織物縫製品輸入額は2015年と比べ2.7%増の170億USドル、と輸出に著しく貢献した。
 注目すべきは、2016年の織物・縫製品の付加価値率が51.3%で、2015年比0.3%増だということだ。
 ビナテックス社社長レ・ティエン・チュオン氏は、たとえ日増しに激化していく競争の中にあり、多くの企業で注文が少ない状況がかなり拡がっていたとしても、ベトナムの織物・縫製部門はまだ目標を成し遂げられる自信がある、と述べた。
 具体的には、[今年初めから]9か月経ち、ベトナムの織物・縫製部門の輸出額は、前年の同期比9.8%増の230億USドル近くに達し、年間輸出計画の75%以上となった。
 上記の結果から、チュオン氏は、2016年[訳者注:2017年のミスプリと思われる]のベトナムの織物・縫製品輸出額は、2016年比10%増の310億USドルに達するだろうとも予測している。主な輸出先の市場は、アメリカ、日本、韓国…などで、いずれも良い成長を遂げている。

   サプライチェーンはいまだ弱い

 各専門家によると、好調な結果を得られたとしても、安価な労働力に関する強みはもはや競争の場において優越性はなく、それに代わるのは第4次産業革命であり、これは、労働生産性向上の必要性を求める大きな圧力になるとのことだ。
 この傾向に関して言うと、レ・ティエン・チュオン氏は「今後、織物・縫製企業は、現代的な技術にアプローチするための新しい投資のプロセスにおいて常に[技術を]更新し、ベトナムの生産技術が、時代遅れのため競争力を失うようなことは避けなければならない」という。
「2017年は挑戦と困難に満ちた1年だった。また、2017年は、ベトナムの織物・縫製企業にとって、この部門全体の発展戦略実現のために、競争力を自ら高められるような機会、生産性の高い新しい技術への踏み込んだ投資の機会、適切な原材料供給源を見つける機会を開く年でもあった」とチュオン氏は述べた。
 現在までのところ、織物・縫製はベトナムの産業の中でもっとも輸出額が高い部門の一つである。しかし、カオ・クオック・フン商工省次官によれば、主な生産方式は、外国からの注文による加工であるため、付加価値率は高くないとのことだ。
 「現在の弱点の一つは、我々がいまだサプライチェーンを発展させていないため、これが世界の多くの国と比べて織物・縫製部門の付加価値が低い、主な原因である」、とカオ・クオック・フン会長は強調した。
 このため、上記の問題を克服し、輸出する織物・縫製製品の付加価値を一層向上させるために、フン氏は、「政府や各省、部門は、困難を一歩一歩解決し、この分野の各企業のために有利な条件を整えている」と伝えた。
 それによると、政府は織物・縫製部門の裾野産業製品を含めた裾野産業部門の発展のための政策システムを公布したという。そうして、ベトナムの織物・縫製部門のサプライチェーンの発展に貢献するのだ。
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 ハノイのチャンフンダオ91番にある国際展示場I.C.Eにおいて、11月1日から3日まで開催された織物・縫製・設備・原材料の展示会(略称HANOITEX)は、15の国と地域から150社が集まった。
 展示会は、ベトナムの織物・縫製企業が、国内調達率を徐々に上げ、原材料仕入れ先を増やし、外国の購買客のニーズに主体的に対応し、商品の付加価値を高める目的で、新しい技術に追加投資する方針を決めるために、先進工業国で生産された現代的な技術レベルの設備を見学し、理解し、選ぶための機会となる。

[関連記事:「多くの織物縫製企業は、既に第2四半期末までの注文を得ている」](https://www.vietnamplus.vn/nhieu-doanh-nghiep-det-may-da-co-don-hang-den-het-quy-2/430268.vnp)

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( 翻訳者:尾崎菜南 )
( 記事ID:3966 )