マレーシア紙、ベトナムの包摂的発展の成果を高く評価
2017年11月06日付 VietnamPlus 紙


 国営ベトナム通信のマレーシア駐在記者によれば、最新のThe Malaymail紙は、「APEC、ベトナムの刷新と包摂的発展の促進に寄与」という記事を掲載し、ベトナムで開催される2017年アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議について紹介した。
 また、同紙は、ドイモイ政策実施30年におけるベトナムの多くの分野での成果を高く評価した。
 The Malaymail紙は、ベトナムは、APECへの参加を通し、刷新、発展、国際統合へのたゆまぬ努力を続けてきたとしている。
 具体的な数値を挙げると、APECは、ベトナムの外国直接投資(FDI)の78%、国際貿易額の79%、外国人観光客の79%を占めている。また、自由貿易協定(FTA)でベトナムが署名済もしくは交渉中である15件の内、13件はAPEC内のパートナー国とのものである。
 国内経済に関し、ベトナムは、民間部門での企業数の迅速な増加の流れを造りだし、多くの雇用を創出し、国内総生産(GDP)の増加にも日々寄与してきた。
 社会福利厚生はよく整備され、特に貧困削減、雇用創出、社会保険、祖国に貢献のあった功労者に対する優遇政策、医療保険政策においては顕著である。
 GDPが2000億ドルを越えるベトナムは、APECへの参加を通し、経済のより一層の成長、刷新、包摂的発展を目の当たりにしてきた。
 そうした輝かしい成果の一方、ベトナムは依然として東南アジアにおいては生産コストの低い国の一つである。しかも、輸出品の品質は相対的に信頼できるものである。
 その評判こそが、投資をさらに呼び込み、外国直接投資を増やし、輸出品の生産を拡大させてきた。
 発展の過程において、ベトナム経済は1980年代から適切な成長速度の拡大、維持に成功してきた。
 ベトナムの成功はドイモイ政策実現のための一連の関連政策によるものである。それにより、外資のための市場が広げられ、国民が民間企業に参加する機会が創出され、国民が経済条件を改善できるようになった。
 概して、ベトナムは注目に値する成果を収めてきた。人口の90%が農業に従事していた遅れた国から、アジアで最も躍動的な経済国の一つとなったのである。
 30年を経て、ベトナムの人々の生活水準は改善されている。また、企業家の数も等比級数的に増えており、国の工業化・現代化に益々重要な役割を担っている。
 The MalayMail紙によると、ベトナムでのAPEC 2017の一連の行事は、ベトナムの迅速な刷新と包摂的発展の反映であり、東南アジア地域での広範な協力における努力を体現するものである。
 APEC 2017のテーマは、アジア太平洋地域における平和・安定・統合・繁栄の共同体建設に向けた長期的な共通の目標を強調した。
 今年のAPECの主要目標は、持続可能で革新的かつ包摂的な成長の促進、地域経済統合の深化、デジタル時代における零細・中小企業の競争力・イノベーションの強化、気候変動に対応した食糧安全保障と持続可能な農業の推進-である。

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( 翻訳者:吉野珠子 )
( 記事ID:4034 )