ベトナムは各民族の文化多様性を重視し発揮する
2017年12月02日付 VietnamPlus 紙
同胞であるニントゥアン省バラモン教信徒のチャム族のカテ祭(写真:ドゥック・アイン/ベトナム通信社)
同胞であるニントゥアン省バラモン教信徒のチャム族のカテ祭(写真:ドゥック・アイン/ベトナム通信社)

 ベトナム時間の12月1日、アメリカ・ニューヨークの国連本部で、非同盟運動の議長国であるベネズエラの外相の主宰の下、人権と文化多様性に関する非同盟運動の会議が開幕した。
 今年の会議のテーマは、テヘランでの人権と文化多様性に関する非同盟運動会議の満10周年を記念し、「多様な世界における団結・対話・寛容ー平和の文化に向けて」である。
 国連の国営ベトナム通信社の特派員によると、開幕式でのスピーチで、ミロスラフ・ライチャーク国連総会議長は団結、対話、寛容が多国間主義と非同盟運動の象徴となることは明確だと述べたという。
 平和の文化の重要性を強調し、多様性における寛容と合意の促進、紛争の防止と持続可能な平和の文化の構築というすべての共通目標を達成するための鍵である人権と対話を尊重しなければ平和の文化は実現できないだろうと、ライチャーク氏は述べた。
 会議で、非同盟諸国は文化多様性が人類の共通財産であることを強調し、特に一方的な行為や強制、懲罰の増加という背景の中での、文化多様性の促進と保護への国家の責任と権利、及び緊急性を確認した。
 各国は、「すべての人権は、普遍的、不可分、相互に依存し、関連している。公平、客観性、非対立、二重基準と政治化の回避、相互尊重、国家主権と領土保全の尊重、内政不干渉の原則に基づき、人権に関する協力と対話を促進するべきだ」と確認した。
 会議では人権と文化多様性に関する非同盟運動の政治宣言と行動計画を採択された。その中で、非同盟運動の原則、目標、理想及び国連憲章の目標、原則が再確認されたほか、交流、知識の交換の強化、人権の享受の促進、各民族・国家間の友好・平和的関係の強化に貢献する文化多様性と各文化的権利の尊重が確認された。
 また各国は国連憲章の原則と人権の実現への方向性の原則に基づいて、平和の文化を促進すること、対話と協力を通して文化多様性を発揮するのを奨励することを約束した。
 会議でのスピーチで、ベトナムの国連常駐代表団団長のグエン・フォン・ガー大使は、政治宣言と行動計画が採択されたことを歓迎し支持するとともに、団結、寛容、対話、協力といった非同盟運動の基本的な価値を高く掲げ深化させる必要があると強調した。
 グエン・フオン・ガー大使は、「ベトナムは、相互尊重と主権国家の内政干渉をしないという原則に基づいた建設的な対話と協力を支持する。同時に、人権の促進と保障へのバランスの取れた包括的なアプローチ法が必要だ。それによると、経済的、文化的社会的権利は民事的権利、政治的権利と同様に重視する必要がある。また、それぞれの国の発展レベルや歴史そして特殊性を考慮に入れる必要がある」と強調した。
 豊富な文化の伝統がある多民族国家ベトナムは、各民族の文化の多様性を保護しこれを発揮するための政策を特に重視しており、多くの政策を実施してきた。これは、とても重要な要素で、平和と安定、持続可能性の確保に貢献するものだとみなしている。

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( 翻訳者:森葵 )
( 記事ID:4059 )