虐殺されたソンミーの民間人504人を祭る霊屋が完成
2018年03月15日付 VietnamPlus 紙
クアンガイ省ソンミー証跡区国家遺跡における、無辜の民間人に対する米兵の罪悪を記した痕跡
クアンガイ省ソンミー証跡区国家遺跡における、無辜の民間人に対する米兵の罪悪を記した痕跡

 3月15日午後、クアンガイ省の文化・スポーツ・観光局は、虐殺されたソンミーの民間人504人を祭る霊屋の竣工式を催した。
 霊屋は、クアンガイ省クアンガイ市ティンケー社のソンミー証跡区の敷地内にある。
 霊屋は建坪が200㎡で、霊屋と庭があり、建設費の総額は55億ドン。
 建築物は5間(けん)と2つの両脇部屋をもつ、親柱を建てない家の型でつくられている。これはソンミー虐殺事件が発生した時期に合致した伝統的な家屋である。しかしながら、参拝に訪れる大人数の旅行団用の空間を確保するため、霊屋は伝統的家屋よりは広くなっている。
 竣工式の前、ソンミーの老人たちは、証跡区の陳列室から新しい霊屋までソンミーの民間人504人の御霊を迎える儀式を行ない、地方の伝統的風俗にならって供養する儀式を挙行した。
 毎年、ソンミー証跡区はのべ20万人以上の見学客を迎えている。
 ここはクアンガイ省で最多の見学客がいる歴史遺跡である。現在までに、人々と見学客は記念像のところで被害者に線香を手向けるだけだった。
 地方の伝統によれば、毎年、ソンミー虐殺事件の遺族は陰暦の2月17日に家で合同の法事を行なってきた。また同じ日に、各家族はソンミー証跡区におもむき、虐殺事件の504人の被害者の霊を合同で追悼してきた。
 この機会に、団体Madison Quarkers Incはティンケー社と近隣各社の生徒向けの600人分奨学金を贈与した。これは団体Madison Quarkers Incによって毎年行われてきた活動である。同団体はベトナムでかつて参戦したことのあるアメリカ人退役軍人のMike Boehm氏によって設立・運営されている。
 過去25年間、彼はソンミーとクアンガイの貧しい子どもと女性を援助するため、基金を運用してきた。


訳注:2018年3月16日、ソンミー証跡区において、「無辜の民間人504人が虐殺された日」50周年(1968年3月16日―2018年3月16日)追悼式が催された。クアンガイ省人民委員会副主席のダン・ゴック・ズン氏が挨拶。この機会に、「ミーライ平和基金」設立決定と「ミーライ平和記念公園」プロジェクトを公表した。
https://www.vietnamplus.vn/Utilities/Print.aspx?contentid=492660

またVietnamPlus紙は報道していないが、Dân trí電子版新聞によれば、2018年3月11日にクアンナム省ディエンバン県ディエンズオン社ハーミー村タイ集落において、韓国軍兵士によって虐殺された無辜の民間人135人の50周年追悼式が催された。この追悼式には韓国・ベトナム平和財団の韓国人41人も参列し、遺族に謝罪した。
http://dantri.com.vn/xa-hoi/41-nguoi-han-quoc-cui-dau-xin-loi-vi-vu-tham-sat-ha-my-50-nam-truoc-20180311140654605.htm

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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:4215 )