アジア開発銀行、2018年のベトナムのGDPは7.1%の成長と予測
2018年04月11日付 VietnamPlus 紙
記者会見でのアジア開発銀行の報告者
記者会見でのアジア開発銀行の報告者

 アジア開発銀行(ADB)は4月11日ハノイで、「アジア経済見通し2018」(Asian Development Outlook (ADO) 2018)を発表した。それによると、ベトナムの今年2018年の年平均のインフレ率は、内需の拡大とグローバルな商品価格の上昇により、前年2017年の3.5%よりも高い3.7%と予測され、さらに来年2019年には4.0%に到達するという。
 ADBはまた、ベトナムの今年のGDP成長率は7.1%と予測し、2019年には6.8%に落ち込むとしている。なお、ADBは2017年末に、今年のGDP成長率は6.7%と予測していた。
 ADBのEric Sidgwickベトナム駐在代表は、「マクロ経済管理能力の向上により、2018年の経済成長は画期的なものになり、ベトナムはこの地域で最も急成長する国のうちの1つになるであろう。ベトナムの高い経済成長は、製造業と輸出業の大幅な拡大、国内消費の増加、外資企業と国内企業の豊富な資本の流れ、そして農業分野の改善などによって導かれるだろう」と確認した。
 Sidgwick代表は、「2017年の政府のあらゆる分野における歳入の増収努力は、公的債務を2016年の対GDP比63.6%から、2017年末には61.3%に削減するのに役立った。 毎年の財政状況を強化し、インフレを低く抑えることは、マクロ経済の継続的安定の条件となる」と指摘した。
 ベトナムの着実な成長の可能性を強調する一方で、同報告は、経済見通しに対する大きな危険性の一つが世界的な貿易保護主義の拡大だと警鐘を鳴らした。
 ベトナムの年間の貿易額はGDPの185%を上回り、ベトナムは、シンガポールに次いで、東南アジアで第2位の貿易依存型経済となった。同報告は、ベトナムの最大の貿易相手国である米国と中国の間の深刻な貿易問題がベトナムの経済成長に波及的な影響をもたらす恐れがあると注意を促している。
 Eric Sidgwick氏は、「過去十年間、ベトナムは多くの労働力を必要とする製造業に外資を誘致するため、訓練された若い人材を大量に動員することができた。しかし、ベトナム経済はより複雑になり、労働者のレベルと企業のニーズとの差はますます拡大している。もし、それが克服できなければ、そうした技能不足はベトナムの経済発展という目標にとって大きな障害になる恐れがある」と補足した。

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( 翻訳者:天野友亜、中本美希 )
( 記事ID:4279 )