５月4日、ハノイにて、ファン・ビン・ミン副首相兼外務大臣は、自由民主党（LDP）の岸田文雄政調会長（前外務大臣）と会見した。
　ミン副首相兼外務大臣は、日越間の広範な戦略的パートナーシップが力強く、包括的かつ実質的に発展していること、特に2017年中に両国のハイレベル指導者により５回の訪問が行われたという初の出来事を含め、両国ハイレベル指導者間の頻繁な交流や往来を通し両国の政治的信頼関係が日に日に深まっていること、また両国関係における有望な点として越日経済協力が引き続き力強く発展の道のりを辿っていることついて、喜びの意を表明した。
　ミン副首相兼外務大臣は、ベトナムで展開されている日本のODAや効果的な投資案件を通して、ベトナムの経済社会の発展と競争力の向上における日本の支援を高く評価した。日本のODAを使用している具体的な案件に関して日本側と入念に協議することを確認し、ベトナム政府の一貫した考えは、ODAを効果的で合理的に使用することであると強調した。
　岸田政調会長は、両国のハイレベル指導者間の交流や往来は日に日に緊密になるなど過去45年間、日越関係が力強くまた深遠広大に発展してきたことに喜びの意を表した。また、今日までのベトナムの経済成長の成果を高く評価した。岸田政調会長は、ベトナムの成長は日本と地域の結び付きにとって重要な意味があると強調し、日本は質の高いインフラ建設、人材育成、ベトナムに進出する日本企業による投資促進などの面から、ベトナムの経済社会の発展を引き続き支援する構えであると述べた。
　双方は朝鮮半島情勢および南シナ海問題を含む、共に関心を有している国際と地域の問題について意見を交わした。岸田政調会長は、ベトナムがAPEC2017開催に成功し、グローバルな貿易自由化のプロセスと多国間貿易体制の役割の維持に貢献したことを高く評価した。包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ（CPTPP）の交渉、署名におけるベトナムの緊密で積極的な協力に感謝するとともに高く評価し、協定が早期に実施されるよう双方が内部の手続きを促進することを期待し、日本政府として早期に協定を可決するよう国会に促していると強調した。
　ミン副首相は、ASEAN・日本間の協力を実質的かつ効果的に促進するためコーディネーターとしての役割において、日本と緊密に連携していくことを確認した。2020年にベトナムがASEANの議長国に就任する際、日本にベトナムの役割を支持していただけるよう期待を表明した。

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（ 翻訳者:佐藤明子 ）
（ 記事ID:4346 )