ベトナムは、中国がチュオンサ(南沙)にミサイルを設置したとのニュースを憂慮する
2018年05月08日付 VietnamPlus 紙
記者会見を仕切るレ・ティ・トゥー・ハン外務省報道官
記者会見を仕切るレ・ティ・トゥー・ハン外務省報道官

 外国メディアにおいて、中国がベトナムのチュオンサ諸島[中国名:南沙諸島]に属する域内で違法に建設した構造物にミサイルを設置したと報じられたことに関し、2018年5月8日、ベトナム外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官は質問からの質問に答えるかたちで以下の通り述べた。
 「繰り返しになるが、ベトナムは、ホアンサおよびチュオンサ[中国名:西沙諸島]の二諸島に対する主権が国際法に適合することを確認した法的に十分な根拠と歴史的裏付けを有している。
 ベトナムは、上記のようなニュースを極めて憂慮し、ベトナムのチュオンサ諸島におけるミサイル設置を含む軍事化のあらゆる動きが、チュオンサ諸島に対するベトナムの主権を重大に侵犯し、越中間の海上問題解決を指導するための基本原則に関する合意に逆行し、南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)に違反して情勢をより緊迫させこの海域の安定を妨げ、南シナ海における行動規範(COC)に関する交渉に向けた各国の努力を無駄にしているとの点を強調する。
 ベトナムは、中国側に対し、軍事化を進めるのではなく、ベトナムの主権に属する各構造物上に違法に設置されている軍事設備を撤去し、ベトナムのホアンサおよびチュオンサの二諸島に対するベトナムの主権を尊重し、越中間の海上問題解決を指導するための基本原則とDOCを厳守して、地域と世界の大国として、南シナ海の平和と安定を維持する責任を示すよう要請した」

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( 翻訳者:片方明 )
( 記事ID:4347 )