ベトナムは国際ベサック・デー(釈迦降誕祭)の神聖な意義を共有する
2018年05月03日付 VietnamPlus 紙
グエン・フオン・ガー国連大使
グエン・フオン・ガー国連大使

 5月2日、国際ベサック・デーを記念する式典が、国連本部で国連総会のミロスラフ・ライチャーク議長、アントニオ・グテーレス国連事務総長、国連加盟国の多くの大使、国連大使、政府代表部の代表者、世界の数百人の仏教の僧尼、仏教徒が参加して、国連本部で行われた。
式典に出席したベトナムのグエン・フオン・ガー国連大使は、スピーチを行い、ベサック・デーの神聖な意義を伝え、仏教教理の活力と価値を確認した。
 グエン・フオン・ガー大使は、「今日の世界では衝突、不平等、貧困が依然として存在しており、釈迦の教えは、愛と理解によりこれらを克服し、すべての人類のための平等、平和、持続可能な開発という目標を達成しようとする信念と決意を強化するよう、私達を導いている」と強調した。
 ベトナムでの仏教の役割について、グエン・フオン・ガー大使は、「2000年以上前にベトナムに伝わって以来、仏教はいつも社会の平和と調和を促進する要因となっており、国の建設、防衛、発展に大きく貢献してきた」と述べた。
 グエン・フオン・ガー大使はまた、「ベトナムの一貫した政策は、国民の宗教・信仰の自由の実施を尊重しそのために有利な条件を整え、すべての各宗教間の調和・尊重・団結を促進し、各宗教全ての文化的道徳的価値を活かし、国の発展目標に貢献し、国民により良い生活をもたらすものだ」と確認した。
 式典でのスピーチで、ライチャーク国連総会議長は、「釈迦の教えの言葉は、インスピレーションの源であり、人類のための方向性を今も示し続けている。その中には、国連に合致した、似たような原則がたくさんある。特に「中道」に関する教理である。探し出し一緒に集まる場所のことである。まさに、外交や多国間主義の本質でもある」と述べた。
 グテーレス事務総長は、仏教のメッセージである奉仕精神を強調した。それによると、「私たち一人ひとりが世界の一部であり、共通の課題を解決し、平和と人権を促進する責任を担っている。同時に、寛容と人道に関する仏教思想を共有することは、違いに対して調和しすべての弱者をケアし誰も取り残してはならないという、持続可能な開発のための2030アジェンダの目標と類似している」とのことだ。
 1999年12月、第3ミレニアムを間近にひかえ、国連総会は、毎年5月の満月(フルムーン)の日を、釈迦の誕生、釈迦の悟り、釈迦が涅槃に入ったことを記念する、国際ベサック・デーとすることを正式に決議した。
 2000年以来、このイベントは、人類のための思想・道德・精神に関する仏教の価値観や貢献を敬い称え確認するために毎年開催されている。

[関連記事:国連本部が釈迦降誕祭を記念イベント開催]
https://www.vietnamplus.vn/dai-hoi-dong-lien-hop-quoc-ky-niem-ngay-quoc-te-phat-dan/445589.vnp

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( 翻訳者:阿部克哉 )
( 記事ID:4355 )