中国人民政治協商会議北京市委員会（「北京市政協」）の招待を受けて、ベトナム祖国戦線ハノイ市委員会のヴー・ホン・カイン委員長（ハノイ市党委員会常任委員会委員、ベトナム祖国戦線中央委員会副議長）は、５月13日から５月17日まで、代表団を率いて中国を訪問し、北京市政商と協議を行った。
　ベトナム通信社北京支局の特派員によると、訪問プログラムにおいて、代表団は、北京市党委員会の蔡奇党書記（政治局員）、同市の陳吉寧市長（党中央委員、北京市党委員会副書記）とそれぞれ会見を行った。
　会見において、北京市党委員会と同市政府の指導者は、代表団に対し、第19回中国共産党大会（19大会）の結果やこれまでの北京市の社会経済発展状況とともに、将来における同市の発展の方向性、計画、目標に関して概要を紹介した。
　北京市党委員会と同市政府の指導者は、中越の友好関係が現在良好に発展中で、さらに上昇する勢いがあること強調し、2017年には、両党、両国の最高指導者が一つの年に相互の訪問を実施することで意見が一致し、新たな状況における越中間の包括的戦略的協力パートナーシップのための基礎デザインとマスタープランを提出したと述べた。
　中国は、ベトナムとの関係を発展させることを極めて重視しており、ベトナム側とともに両党、両国の最高指導者間の共有認識をよりよく実施し、中越の友好関係が健全かつ安定的に発展するよう促していきたいとの期待を述べた。
　北京市とハノイ市間の友好、協力関係に関して、北京市党委員会と同市政府の指導者は、両市はともに社会主義国の首都であり、双方は都市の建設と開発の過程において多くの類似点があることから、互いに参考とし、また経験を学び合うことができると強調した。
　北京市は、双方が将来的にハイレベルの交流、党、政府、人民評議会、祖国戦線のチャネルを通じた代表団による意見交換を強化し、経済発展、都市の建設と管理、文化、観光面での協力、民間交流の拡大などの経験を共有し、両国の首都間の友好関係を新たなレベルに高めることに期待を述べた。
　カイン委員長は、蔡奇党委員書記と陳吉寧北京市長に、ベトナム祖国戦線ハノイ市委員会と北京市政協間の協力状況について伝えた。
　カイン委員長は、この間の中国、就中、北京市における経済社会の発展、改革開放、党建設の成果を高く評価し、今後、ハノイ市と北京市が、多くの面において実質的で効果的な協力関係をより一層強化し、両国の首都間の友好関係を新たなレベルに高め、越中間の包括的な友好協力関係が健全かつ安定的に発展するよう積極的に推し進めるよう期待を表明した。
　これより前の５月15日に、ベトナム祖国戦線ハノイ市委員会の代表団と北京市政協の代表団の間で公式会談が行われた。
　会談において、カイン委員長と北京市政協の吉林主席は、それぞれの国の経済社会の発展状況について互いに報告した。同時に、祖国戦線や政治協商の業務における経験共有も行い、双方の監査業務、党建設、政府の建設についても突っ込んだ意見交換を行った。
　双方は、2017年にハノイにて署名した協力覚書の順調な実施が、両国の首都の交流、協力関係をより新たなレベルに高めていくことを確認した。
　カイン委員長は、2019年に、吉林同志と北京市政協の一行を早期にハノイに招くことを望んでおり、このことは、双方が会って経験を共有することで、両首都の国民間の理解と友好をより深める良い機会になると見なされると述べた。
　ベトナム祖国戦線ハノイ市委員会は、北京以外にも、上海市を訪問し視察を行った。
　ここで、一行は上海市政協董云虎主席と会見し、ベトナム祖国戦線ハノイ市委員会と上海市政協の間の協力覚書に署名を行った。

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（ 翻訳者:内海沙姫、佐藤明子 ）
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