越日関係は45年を通して非常に良好な段階にある
2018年05月31日付 VietnamPlus 紙
越日首脳会談
越日首脳会談

 ベトナム通信社特派員によれば、5月31日午後、首都東京の首相官邸において、日本へ国賓としての訪問中のチャン・ダイ・クアン国家主席は、日本の安倍晋三首相と会談した。
 友好的で、相互に信頼し理解しあっている雰囲気の中、両首脳は越日関係に関する突っ込んだ意見のやり取りを行ない、また現在の両国関係が外交関係樹立から45周年を迎えて非常に良好な段階にあり、戦略的利益に関する多くの共通点をもって、あらゆる分野における実質的かつ急速な発展を遂げていることに、喜びの意を示した。
 両首脳は、越日の広範な戦略的パートナーシップを今後さらに全面的、実質的、効果的に発展させるために、大きな方向性と具体的な措置に関して高度に一致し、2018年が両国関係の新たな発展段階の始まりの年であると一致した。
 安倍首相は、クアン国家主席の日本への国賓訪問に心からの祝意を述べ、これが越日関係における極めて重要な政治的出来事であるとの認識を示した。また日本がベトナムの経済・社会の発展の成果や、地域及び世界において益々重要になっているベトナムの地位・役割を高く評価しており、日本の外交政策においてベトナムを極めて重視していると強調した。
 クアン国家主席は、天皇皇后両陛下、皇族、安倍首相及び日本政府からの親愛に満ち、格別に配慮した接遇に謝意を述べ、ベトナムは一貫して日本をトップクラスに重要で長期的なパートナーであるとみなしており、ベトナムに対する多くの面での効果的な支援・協力を高く評価し、同時にアベノミクスの経済政策を通じた日本経済の成果をベトナムも共有しているとした。
 両首脳は、ハイレベルの訪問と接触の維持や、両国与党及び国会の交流と協力の強化を通じて、両国の政治的信頼の強化を継続して行くことで一致した。
 両首脳は、これまでにおける両国間の経済協力の強力な発展を歓迎し、引き続き、互恵の精神に基づく経済連携強化を促し、日本からベトナムへの投資強化を促し、またベトナムの質の高いインフラ、エネルギー、人材育成、気候変動への対処、工業化戦略の展開に関する重点的な大プロジェクトで協力することで一致した。また両国間の貿易額の増加を促し、ライチ、竜眼などのベトナム産の青果や水産物を日本市場に売り込む為の条件を整えることでも一致した。
 安倍首相は、引き続き、ODA(政府開発援助)を通じてベトナムが経済・社会を発展させるのを支援し、質の高いインフラ開発プロジェクトへの協力を促していくとし、職業訓練能力向上プロジェクトの為に、新たに160億円(1億4200万ドルに相当)をベトナムにODAとして供与する約束をした。
 クアン国家主席は、ベトナムの経済・社会の発展と競争力の向上に対する日本のODAの貢献を高く評価し、両国がこの援助を効果的に使用すべく、しっかりと連携していくことで一致した。
 双方は、国防・安全保障における実質的な協力を強化し、両国の防衛協力「共同ビジョン声明」を展開し、サイバーセキュリティ、防衛装備、軍事医学、国連平和維持活動への参加、ベトナムにおける地雷除去やダイオキシン被害者支援を通じた戦争後遺症の克服、海上における法執行能力の向上及び海洋政策に関する経験の共有などの各分野において協力を促進することで一致した。
 両首脳は、双方が刑事司法共助条約と有罪者引渡条約の協議を始めたことを歓迎した。
 双方は、教育、人材育成、農業、医療、環境、労働、建設と都市開発、行政改革、地方協力といった各分野で協力を強化することで一致した。
 安倍首相は、ベトナムが高級幹部を訓練・養成し行政改革するのを支援していき、引き続きベトナム人技能実習生を日本に受け入れるとした。
 両国首脳は、2018年の外交関係樹立45周年を記念する各種の行事を連携してしっかりと開催し、文化やスポーツの交流や、両国国民間の相互の信頼と理解を更に深めるための国民交流(民間交流)の行事を強化していくとし、またこうした交流は、今後の越日関係の強固な発展の為の重要な基盤であると考えている。
 クアン国家主席は、ベトナムの一貫した方針が国際的パートナーと積極的に連携し、地域と世界における平和・安定・協力の維持に貢献することであるとした。
 双方は、双方が共に関心をもつ問題において、国際的および地域的フォーラムでの連携を強化することで一致した。
 双方は、朝鮮半島情勢について意見の交換をし、朝鮮半島における平和、安定、非核化のための努力を支持するとし、外交的かつ平和的な手段による不一致の解決の重要性を強調した。
南シナ海問題に関して、双方は、南シナ海における平和、安定、安全及び航海と航空の自由を保障し、武力の行使及びそれを使った威嚇に拠らない平和的な手段による紛争の解決を促し、信頼関係を損なうようなあらゆる行動を抑制して避け、国際法、とりわけ、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)を厳格に遵守し、外交的・法的アプローチを尊重し、「南シナ海に関する行動宣言(DOC)」を十分に実現し、実質的で効果的で法的効力を有する「南シナ海行動規範(COC)」を早期に完成することの重要性について一致した。
 会談の終わりに、クアン国家主席と安倍首相は、両国の省庁、部門、機関が4件の締結文書を交換するのに立ち会った。その文書は以下の通り。
・7億4500万円(677万ドルに相当)の無償資金協力「人材育成奨学計画」の交換文書
・19億6000万(1780万ドルに相当)の無償資金協力「ホーチミン市非開削(SPR)下水道管
 路更正計画」の交換文書
・ベトナムの天然資源・環境省と日本の国土交通省の間の「土地、水資源、気象、地理空間情
 報分野に関する協力に係る覚書」
・ベトナムの建設省と日本の国土交通省の間の「建設・都市開発分野に関する協力に係る覚
 書」
 この機会に双方は、ベトナム社会主義共和国国家主席の日本への国賓級訪問に際して、越日共同声明を採択した。
 5月31日の夜、首都東京の首相官邸で、チャン・ダイ・クアン夫妻は、同主席とベトナム高級代表団を歓迎する安倍首相夫妻からの公式の招待宴に出席した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:安部勇輝 )
( 記事ID:4408 )