日本のトップクラスの技術グループとの協力を強化する
2018年06月03日付 VietnamPlus 紙
日立造船の杉並清掃工場視察でスピーチするグエン・ドゥック・チュン・ハノイ市人民委員会主席
日立造船の杉並清掃工場視察でスピーチするグエン・ドゥック・チュン・ハノイ市人民委員会主席

 5月31日から6月1日までの、チャン・ダイ・クアン国家主席の国家レベルの日本訪問の中で、ハノイ市人民委員会主席[ハノイ市長に相当]のグェン・ドゥック・チュン氏は、ハノイの現代的・持続的発展の方針に従い、日本の各一流グループ企業との会談を行い、現代的な科学技術の視察を行なった。
 5月31日、ハノイ市人民委員会主席のグェン・ドゥック・チュン氏は廃棄物処理及び発電の技術について日立造船株式会社の[受注した]杉並清掃工場を見学した。
 首都東京にある工場は、日立造船の最新技術を用いて2017年末に完成し稼働した。この工場は廃棄物焼却とその排熱の吸収によって発電しており、その発電量は約24000キロワットである。
 稼働から一年と経たない工場ではあるが、環境に優しいと高い評価を受け、地元の住民も安心している。これは地域社会と連携した信頼し得る工場である。
 ハノイ市人民委員会主席のグエン・ドゥック・チュン氏によると、現在ハノイでは一日に5000トンの廃棄物が出ており、現在の旧式技術では埋め立てで処理を行っているので、将来の各世代に与える悪影響は大きい。ハノイ市首脳部は、2020年か2021年には、ハノイ市の廃棄物の80%を焼却及び発電の技術により処理する目標を立てている。
 グエン・ドゥック・チュン主席はこの杉並の工場がハノイにも適したモデルであり、廃棄物発電の各案件には日本政府が積極的に援助をしているという状況の中、日立造船の技術力への信頼を示した。
 ハノイ市主席は、きたる6月16日のハノイでの投資促進会議でハノイ市首脳部が初の廃棄物焼却発電処理の工場の建設認可をT&Tグループ並びに日立造船に交付するであろうと述べた。ハノイ市主席によれば工場の完成希望は2020年12月である。
 クリーンでグリーンなハノイをつくることを謳い、同じく5月31日に、ハノイ市人民委員会委員長はPRECという景観設計分野における日本のトップクラス会社と打ち合わせをした。
 グエン・ドゥック・チュンハノイ市人民委員会主席によればハノイ市はトンニャット公園、バクタオ公園、タインニェン通りにあるリ・トゥ・チョン像等を整備する方針を打ち出している。主席はPRECに調査、研究活動を進め、早めにハノイ景観の改善の企画をスタートするよう要請した。
 PRECと東京の景観設計各会社の代表者はハノイからの具体的で明確な提案及び積極的な支援に対して謝意を表明し、ハノイ市の代表と人民の期待に応えるように努力することを確約した。
 同じく5月31日に、ハノイ市人民委員会主席はNIDECハイテクグループの代表者と面談をした。
 NIDECの工場建設の起工が企画どおりに実施されるようにハノイ市は必要な手続きを終了することをハノイ市主席は確認した。
 ハノイ市主席はNIDECが10日~15日以内に建設許可を取得できると確約し、NIDECに6月末、又は2018年7月初旬にすぐに建設工事を着工するよう求めた。
 同日に東京で行われたベトナム投資会議において、ハノイ市人民委員会主席はNIDECグループに資金2億米ドルの案件に対する許可を与えた。
 会議の一方で、グエン・ドゥック・チュン主席は東京メトロの代表者と面会した。この面会で、東京メトロはハノイ市都市鉄道の管理、開発、運行の分野で引き続きハノイを支援すると確約した。
 6月1日に、ハノイ人民委員主席は長野県川上村の高品質農業発展モデルを見学した。グエン・ドゥック・チュン主席は川上村がクリーン農業開発のために導入している一定基準でかつ統合的、現代的な各技術を見聞した。
 各工程には技術が用いられ、機械化されており、それぞれ重要な役割を果たしている。例えば、植栽する前に、土の中に含まれている各成分を調査するために、土を耕起する。それから、調査結果をもとに、土に不足している各成分を補充する。植栽の前の段階で有機肥料、地味が土の中に均等に混ぜられる。そして、ほぐされた土は、各ミネラルや地味を十分に補充され、畝が作られ、ビニールシートが敷かれる。これら2つの工程は、機械化されたものである。
 川上村で使用されている、より重要な技術の一つは、5℃に冷やされた倉庫系統である。これによって、収穫後の野菜の鮮度を保つことができる。高品質な農業の発展によって、川上村は貧しい村から年間2500万~3500万円(50億ドンから70億ドン相当)に上る平均収入を得る日本一豊かな村の一つになった。
 川上村の発展結果を高く評価し、ハノイ市人民委員会主席は川上村、そして長野県とハノイの双方向協力を申し入れ、ベトナムに専門家を派遣して技術移転するという形で野菜栽培の見識を伝え、ハノイの若い労働者を村に受け入れ、経験を学ぶというアイデアを検討するとした。
 6月1日、グエン・ドゥック・チュンハノイ市人民委員会主席は、イオングループCEOと面会し、ハノイにおけるイオンの投資・経営発展戦略における協力内容を打ち合わせた。
 双方は協力の強化、ハドンにおけるイオンモールの建設プロジェクトの進展加速、グループの流通系統へのハノイの各農作物導入支援について一致した。同時に、双方の利益に合致するハノイにおけるイオングループの新しい各投資プロジェクトを支援することで一致した。

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( 翻訳者:海野靖恵、小泉友佑、ホアン・ミン・チャン )
( 記事ID:4439 )