南北高速鉄道のプレFS調査報告書の作成
2018年05月30日付 VietnamPlus 紙


 チン・ディン・ズン副首相は、交通運輸省に対し、政府官房の2018年3月8日付第2155/VPCP-CN号文書に明記された政府首相の指導の基づき、国会に提出するため、南北を結ぶ高速鉄道プロジェクトのプレFS調査報告書の作成を急ぐよう要請した。また、同省に対し、法律の規定に従い、プロジェクトに関連した評価、精査、経費に関する各プロセスや手続きを実施に移すよう要請した。
 ズン副首相は、計画投資省、財政省、資源環境省、そして、関係各機関に対し、規定に基づいた職能、任務、権限に従い、交通運輸省と緊密に調整して、プレFS調査報告書をすみやかに作成・評価し、権限のある各機関に提出するよう求めた。
 これより先、高速かつ安全な交通運輸システムにより、輸送の需要に応え、南北の大都市間の連結を強化するため(特に首都ハノイとホーチミン市の二大経済センターの連結)、また、同時に、各輸送手段の調和的発展のため、交通運輸省の提案に基づき、政府首相は、2020年までのベトナムの鉄道輸送交通発展戦略および2050年までのビジョン(2015年2月10日付第214/QD-TTg号決定)の修正、さらに、2020年までのベトナムの鉄道輸送交通発展総合計画および2030年までのビジョン(2015年8月24日付第1468/QD-TTg決定)の修正を認可した。
 南北高速鉄道の整備プロセスは以下の各段階の通り予定されている。
 2020年までに、南北間に電化した軌間1435mmの複線高速鉄道を新設する案を検討する。特にハノイ-ヴィン区間、ホーチミン市-ニャチャン区間のような、ハノイとホーチミン市を結ぶ区間内で輸送需要の高い区間を優先し、段階的に整備するための必要な条件を整える。
 2020年から2030年までの段階では、電化した軌間1435mmの複線高速鉄道を新設する(まずは、時速160kmから200km未満の鉄道を整備)。将来的には時速350kmの速度に対応できるようインフラを整備する。資金調達の可能性に応じ、南北間の路線で輸送需要の高い区間から優先的に整備する。
 2050年までのビジョンでは、南北間の路線で軌間1435mmの複線高速鉄道の全線を完成させることを目指し、2050年以降は、時速350kmの高速運行を行う。
 上記プロセスに基づき、政府首相は交通運輸省に対し、プレFS調査報告書を更新し、完成させるべく、以前に行われた南北高速鉄道計画についての調査報告を見直すよう指示した。

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( 翻訳者:海野靖恵、ホアン・ミン・チャン )
( 記事ID:4464 )