ジャングルの象、ドンナイ省の人々の作物、財産を何度も破壊
2018年06月10日付 VietnamPlus 紙
ジャングルの象が引き連れてやって来て、夜間にディンクアン県の人々の
ジャングルの象が引き連れてやって来て、夜間にディンクアン県の人々の

 6月10日、ドンナイ省ディンクアン県のタインソン社[行政村]人民委員会主席のゴ・ヴァン・ソン氏は、このところジャングルの象が、同社の第5、6、7集落の人々の作物や財産を何度も破壊し、数百万ドンもの損害を及ぼしていることを報告した。
 これらは、象を保護するための電気柵設置をまだ行っていない地域である。
 この地区内の住民は、ジャングルの象は常に1頭から9頭集まり、前日の17時から翌朝のだいたい3時まで姿を現すと話す。
 タインソン社の人民委員会の統計は、今年の5か月間で、村の第5、6、7集落の65世帯で象によって作物、見張り小屋、柵、コンクリートの柱等が破壊されたことを示している。
 このうち、住民の家屋1軒は象がひっぱり倒壊した。多くのカシューナッツ、マンゴーやバナナなどの農園は、損害程度30~100%にまで象に踏み倒され、滅茶苦茶に破壊された。
 ゴ・ヴァン・ソン氏によれば、発見した際は直ちに、象をジャングルへ追い払うため、森林管理組織と地方自治体、地元住民らはヘッドライトや拡声器を用いて協力しあうとのことである。
 タインソン社人民委員会はまた、象が日頃出現するところや、ジャングルに近い地域に住んでいる住民は常に警戒するよう注意喚起し、人々に焼畑の場で寝てしまうことを厳禁し、ジャングルの象を外で発見した場合は、人間と象の間で衝突が起きるのを避け、ゆっくりと追い払うこと等を提起した。
 地元政府はまた、日が暮れる前に家に帰り、ジャングルの象が出没したと気づいたらいち早く地元政府、森林管理組織に知らせるよう住民に勧告している。
 タインソン社人民委員会はジャングルの象によって損害を受けた人々を支援、援助する計画と、住民が人間と象の間の衝突を避け、象を追い払うことができる実質的な対策を早々に策定するよう各関連機関に請願書を送った。
 ドンナイ省人民委員会は第5、6、7集落でジャングルの象を保護する電子柵を更に20km設置する件を検討し、各関連機関に研究と建設展開プロジェクトの作成を任せる。
 ドンナイ省森林管理局によると、現在この地区には広範囲に分布する2つのグループに合計16頭の象が生息している。日々、カットティエン国立公園、ドンナイ文化自然保護区域、ラーガー林業の43000ha近くのエリア内を20~30km移動している。
 これに先立つ2017年7月、長さ50kmの電気柵が試験的に稼働を開始し、象が現れて襲いかかり、人々の作物を荒らすことを防ぐのにしっかりと機能していた。
 しかし、この柵に阻まれた象たちはまだ電気柵がない場所に現れ、人々の作物を荒らし続けている。

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( 翻訳者:金井千夏、谷津もゑり )
( 記事ID:4469 )